Maro’s Wax Brazilian Wax & Spa オーナーマロ太夫さんにインタビュー「目指すは無敵脱毛！でございましてよ」

同じビルに美容系のサロンが入っていることは多いかもしれませんが、サロンと美容皮膚科がお隣同士は珍しいかもしれませんね。隣りの美容皮膚科は、主人が院長を務めているんですよ。

ワックス脱毛と医療レーザー脱毛を併用できる環境は、10代からムダ毛処理を初め、15年以上前からブラジリアンワックスをしている私の、いわば理想の形です。

私、お客様がムダ毛のないつるつるで快適な状態を手に入れられるのであれば、どんな手段を使っても良いと思っているんです。

だから、自分のお客様だからと言って、ブラジリアンワックスに固執することはありません。将来的に毛を無くしたいと希望しているのであれば、隣のクリニックを紹介します。ブラジリアンワックスは永久脱毛じゃないので、生える量は減ってきますけど、毛がなくなることはありませんから。

クリニックへ紹介した場合、お客様と一緒について行って、しっかりと照射ができているかのチェックもします（笑）。私の大事なお客様に変わりはないですし、脱毛を満足して完了するまでが、私の責任だと思っているんです。

ブラジリアンワックスのメリットは、脱毛したいと思ったその日に、すぐに毛が無くなってつるつるになること。でも、将来的にはまた生えてくるので、定期的な処理が必要です。

一方、医療レーザー脱毛は将来的にムダ毛は生えなくなりますが、それには１年ほどの長い期間がかかります。また、レーザーは一度照射すると２カ月程度は期間を置く必要があり、その期間中は毛が生えてしまいます。

ブラジリアンワックスのお客様って “いまそこにムダ毛があることが許せない”んです。だから、レーザー脱毛のあとのジョリジョリとした毛がある期間が我慢できないことが多いんですよ。

レーザー脱毛が完了する期間は多少長くなってしまいますが、隣のクリニックは都度払いで脱毛ができるので、時にはワックス脱毛もはさみつつ、ストレスなく脱毛を進めていけばいいと思っています。

最初の頃は、私からクリニックへお客様を紹介することが多かったですけど、今はクリニックからブラジリアンワックスへのお客様を紹介されることも少なくありません。

ワックスと医療レーザー脱毛を併用してお客様のムダ毛へのストレスを極力抑え、将来的にムダ毛レスな状態に持っていく無敵脱毛、まさに究極スタイルだと思うんです。

私は子どもの時からムダ毛なんていらないと思ってました。最初はおばあちゃんに「軽石でこすると良い」と聞いたのでやってみたら、思いっきりこすりすぎて病院に行く羽目になったこともあります（笑）。

中学校までは、軽石でこするムダ毛処理を続けていたのですが、たまたま、アン・ルイスさんがラジオで「アメリカの方では、みんなムダ毛はカミソリで剃ってるよ～」って脱毛の悩みについて答えているのを聞いたんです。

目から鱗が落ちる気持ちってこれかと。そのままお風呂に飛んで言って、父のカミソリで腕の毛を剃ったらすべすべになったんです。あの、肌にパジャマが吸い付くような肌さわりは、一生忘れられないほど感動でした。

でもその時はまだ、アンダーヘアを処理しようという感覚はなくて。腕や足、脇を部分的にカミソリで処理をしていた感じですね。

でも16歳の時、須磨海岸でバドガールのコスチュームを着るアルバイトをしたんです。

あれって、普通のパンツだとお尻に下着のラインが出ちゃうんですよ。それってちょっとカッコ悪いでしょ。でもそれは、海外の通販サイトでお尻がレースのパンツを発見したので取り寄せて、問題は解決したんです。

でも今度は、その下着を着用するとアンダーヘアが下着からはみ出ちゃうんですよ。周りのアルバイトの先輩方を見たら、同じような下着なのに、みんなアンダーヘアがはみ出てないんです。その時初めて、アンダーヘアも処理するものだと知りましたね。

最初はカミソリで処理したんですが、アンダーヘアって毛が太くて固いでしょ。朝に剃っても、夕方にはチクチクしだして、下着から剣山みたいに突き出しちゃうんです。仕方がないので、最終的には毛抜きで１本1本、抜いて処理していました。

ずっと下を向いて処理をしていたら、頭に血が上ってフラフラになることもよくありました（笑）。でも、毛があると思い切りおしゃれを楽しめないと思って頑張ってましたよ～。

もう少し大人になった時に、親に頼み込んでニードル脱毛をしたり、社会人になって医療レーザー脱毛で全身脱毛をしたんですけど、お股だけはどの方法でも痛さに我慢できず断念してしまって…。毛抜きでずっと処理し続けていました。

でも15年ぐらい前にドイツに遊びに行ったんですけど、その時、現地で仲良くなった人から「ブラジリアンワックスに行くけど一緒に行かない？」って誘われたんですよ。

ブラジリアンワックスなんて聞いたこともなくて、何それ？って。アンダーヘアをワックスで剥がすんだって聞いたら、やっぱり体験したくなりますでしょ。

やってみたらすごいキレイに毛が抜けるし、ワックスをはがした後の肌はツルツルになるし。もちろん、痛いのは痛いんですけど、毛抜きで痛さには慣れてましたから「なにこの優しい痛さ」みたいな（笑）。

結構長い期間ドイツにいたんですけど、日本に帰ってくるまで全然生えてこないんです。毛抜きで処理をしている時には、昨日はココ、今日はコッチと、生えてくる毛を毎日追いかけるように処理をしていたので、結構面倒だったんですよ。

でも、ワックスは一気に処理をするから、生えてくる時も同じタイミングなんです。なんて効率的な脱毛方法なの！と感激しました。

これは継続的にやりたいなと思ったのですが、日本に帰国したら、ブラジリアンワックスをできるところが全然見つからないんです。

エステティシャンの友人なら知ってるかなと思って聞いてみると、勉強としてワックス脱毛をしたことがあるけど、VIOをワックスで脱毛するなんて聞いたこともないって言われて。わざわざワックスを取り寄せて、最初は友人に処理をしてもらいました。

でもその友人から、残りのワックスは買い取って、あとは自分でやってみてねと言われてしまったんです…。

自分でなんてできるの？と不安に思ってたのですが、何度かやってたらうふふふ、結構上手にできるようになっちゃったんです。それからは毛抜きじゃなくて、セルフでワックス脱毛をしていました。

高校生の時からずっと、自分でお股の毛を処理しているって公言していたので、友達からどう処理をすればいいのか聞かれることも多かったんです。

ある時、友人とアンダーヘアの処理の話をしていて「今はワックスでセルフ脱毛してるよ。すっごい快適だよ～」って答えると、みんな私にもやって！となったんですよ。

いいよいいよ～なんて引き受けているうちに、友達の友達とか、もう誰？みたいな人が休日に私の家に来て、ワックス脱毛をしてあげることが続きました（笑）。

そのうち「アンダーヘアのワックス脱毛って、東京では仕事にしている人がいるらしいよ。もうこれ、仕事にしちゃえば？」って言われるようになってきて。

ワックス脱毛の店なんてちゃんと食べていけるのかとか、仕事にするプロになるんだからちゃんと習ったりしなくちゃダメじゃないの…なんて、いろいろ悩みましたけどね。こんなに友達からの支持があるならやってみようと思いまして。教えてくれるところを探して、しっかりと勉強して、ディプロマも貰いました。

でも、ワックス脱毛は国家試験や資格は何も必要のないものなんです。勉強しただけでは、お金をもらってワックス脱毛なんてできないと思ったんです。だから開業するまでに100人処理して、それで自信を付けようって決めました。

それが２カ月もしないうちに達成しちゃったんです。連絡が少し途絶えていた友達にも連絡して「VIOの脱毛させてくれない？」と声を掛けたら「まだそんなことしてたの～？じゃあやってもらうわ」って。

18歳の頃から、自分のVIOの毛を処理しているって公言していてよかったです（笑）。そんなに長くやっていたから、友達にVIOのムダ毛処理させてなんて突飛なお願いの信用もしてもらえたと思いますし、すごいありがたかったです。

しかも、いろんな人でワックス脱毛を練習させてもらっているとき、お股の形ってみんな違うし、体形も違うし、毛の生え方が違うって、毎回すごく実感できましたし、そのおかげで上達したかなって思います。

開業してからも、その時の人たちがリピーターとして来てくれたので、すごく順調でした。

エデュケーターというのは、ワックス業界では各メーカーの商品や商材について専門の知識を持ち、技術や技法を教えられる人ということです。

もし、ライコンのエデュケーターになりたいと思ったら、大阪では私の講習を受けたり、トレーニングを受けることが必要になります。

いま私は、エデュケーターの活動にも力を入れているんですよ。

ワックスはメーカーによって固まる温度や最適な温度、塗り方やはがし方が異なります。それに、処理をする前に使用するスキンクリーナーやプレワックス剤も相性がありますから、組み合わせによっては大きな肌トラブルになってしまいます。

最近、お客様やワクサーのお友達から、ワックス脱毛のトラブルをよく聞くようになったんです。そのトラブル、よくよく聞いてみれば、ワクサーとして経験があれば防げるものが多いと感じました。

少し前までなら、ブラジリアンワックスの良い悪いの見極め方として、VIOはハードワックスを使用しているサロンが良いとか、長く年数を経ているサロンが良いという風潮がありましたが、今はもう、それだけでは足りないですね。

安全なワックス脱毛をするためには、ワックスメーカーのエデュケーターであるとか、どんなサロンでどのくらい勉強したとか、確かな技術を持った人がワックス脱毛をしてくれるのかが重要になってくると思います。

実はライコンでは、安全安心なワクシングサービスの発展を目指すため、正しいワックスの使い方から、脱毛全般の理論、部位別の効果的なテクニックを教えています。

学ぶ人がみな、正確に技術を身に付け、そしてそれをまた正しく教えていけるように、立ち位置までもしっかりと指導するんですよ。

せっかくブラジリアンワックスが、光脱毛や医療レーザー脱毛のように、ひとつの脱毛方法として認知されてきたんです。間違った情報やトラブルが多くなってしまっては、それまでずっと頑張ってきた人たちが悔しい思いをします。

これからはエデュケーターの仕事も重点的に行って、ワクサーにもしっかりとした正しいワクシングを伝えていこうと思っているんですよ。

うふふ、私は毛抜き職人ですもの。ずっとお客様のお股の毛をなくし続けますわ。

やっぱり経験が浅い人や若い子って、30代40代以上のお客様のVIOがどれだけ乾燥しているのかや、皮膚がどれだけ伸びちゃうかなどは知らないと思うんです。

産後の人は会陰に縫い目があったり、妊娠後に痔になってしまったり。そういう場合、痛みがあるとワックス脱毛はしない方が良いんです。

私ならひと目見て、お客様に「あら、痛くない？」なんて聞いたり、ワックスをするかしないかの判断もできますが、経験が浅いと痔かどうかの判断すら難しいんですよ。

そういう知識は、経験でしか積むことができません。

どんな年代のお客様も、どんな人種のお客様も、私はワックス脱毛をした経験があるので安心してお任せいただければ思っています。

ムダ毛の中でも、VIOのムダ毛をスッキリさせると、何かがちょっと変わるんです。

明日、素敵なパンツを買いに行こうとか、今年の夏は海やプールに行きたいなとか、ポロっとこぼれる言葉が前向きになったりね。

それは、ブラジリアンワックスでも、医療レーダー脱毛でも、どちらでも良いと思っているんです。毛がないことで、どれだけ人生が楽しくて、どれだけモテるか（笑）。自信がつくと、女性って自分じゃわからないくらい、魅力的になるんですよ。

過去は変えられないですけど、未来は自分次第。もし勇気がなくて脱毛ができないっていう人は、１歩を踏み出してほしいと思います！