ブラジリアンワックスで鼻毛脱毛は危険!鼻毛の正しい自己処理方法
メディアでも取り上げられ、男女問わず注目を集めている鼻毛用ブラジリアンワックスは、鼻毛を一気に引っこ抜く爽快感からハマる人が続出している大人気商品です。
バラエティショップやドラッグストアで販売されており、手軽に入手できるため、一度は試してみたいと思ったことがある人も多いのではないでしょうか?
多くのYoutuberや芸能人もやっており安全そうな鼻毛ワックスですが、実はかなり危険な自己処理方法なんです!
今回は鼻毛の役割や鼻毛ワックスの危険性、おすすめの鼻毛の処理方法を紹介します。
鼻毛の役割とは
鼻毛が出ていて恥ずかしい経験をした人や、友達の鼻から鼻毛がでていて指摘ができなかった人など、鼻毛問題に悩まされたことがある人も多いのではないでしょうか?
「できることなら鼻毛をすべてなくしてしまいたい!」という人もいると思います。
しかし、鼻毛には体を守るための大切な役割があります。鼻毛の処理方法や危険性を紹介するまえに、まずは鼻毛の役割について見ていきましょう。
フィルターとして体内への異物の侵入を防ぐ
鼻毛の役割は、鼻呼吸をするときに空気中のホコリやウイルスを吸い込まないためのフィルターです。
鼻毛がさまざまな方向に向かって生えていることにより、鼻毛にホコリやウイルス、花粉などの異物が絡み、気管支や肺への侵入を防いでいます。
鼻毛がなくなると、ウイルスや花粉がダイレクトに体内に侵入するため、風邪をひきやすくなったり、花粉症が悪化したりする恐れがあります。
臭いをかぎ分ける
鼻の中の粘膜部分には嗅毛(きゅうもう)が生えており、臭いをかぎ分ける嗅覚神経のような役割をしています。
嗅毛で感じた臭いが信号となって、脳に伝わることで臭いを感じるという仕組みです。
しかし、嗅毛がないと臭いをかぎ分けることができないため、臭いに鈍感になったり、ご飯が美味しく感じられなくなったりします。
鼻の中の湿度を保つ
鼻毛は、鼻の粘膜が乾かないよう常に保湿することによって、ウイルスの活性を抑える役割があります。
特に冬場は乾燥しており、風邪やインフルエンザが流行しやすいですが、加湿器をつけることでウイルスの活性を弱めることができます。
鼻も同様に、鼻から出た粘液(鼻水)は鼻毛に絡まり、鼻の中の湿度を保っているため、ウイルスの活性を弱めることができるのです。
鼻毛ワックスが危険な理由
鼻毛ワックスでの処理が危険な理由は、主に4つあります。
理由1.鼻の粘膜が傷つくから
鼻の中の奥は粘膜で覆われており、とてもデリケートな部位です。
ワックスで無理に鼻毛を引き抜くことにより、鼻の粘膜に負担がかかると、炎症や出血を起こしてしまう可能性があります。
理由2.「死の三角形」があるから
鼻の付け根から下唇あたりまでの三角地帯を「Danger triangle of the face(死の三角形)」といいます。
「死の三角形」には、脳に血液を送る血管が数多く通っているため、万が一毛穴から菌が侵入した場合は、脳に影響を及ぼす可能性がある危険な部位です。菌が脳に侵入すると髄膜炎や脳膿瘍の原因になり、死に至るケースもあります。
鼻毛ワックスにより開いた毛穴から菌が侵入したり、空気と一緒に菌を吸い込んで直接鼻から脳に入り込んだりすることもあり得るため、鼻毛ワックスは使用しないほうが無難です。
理由3.鼻毛を毛根から抜くと毛穴が炎症を起こすから
鼻の中はデリケートな上、雑菌が多く炎症が起きやすい部位です。鼻毛を毛根から引き抜くことで、毛嚢炎(もうのうえん)が起こる可能性があります。
毛嚢炎とは、鼻毛ワックスにより傷ついた毛穴が黄色ブドウ球菌に感染して炎症を起こし、膿を持ったニキビのようなできものができる症状です。
軽度のものであれば自然に治癒しますが、重度であれば菌が脳まで進行して脳炎や髄膜炎を発症し、最悪の場合は死に至る場合があります。
理由4.キーゼルバッハ部位を傷つけるから
鼻毛が生えているのは鼻の外側ですが、そのすぐ後ろ(鼻の入り口から1~1.5センチ)にはキーゼルバッハ部位があります。
キーゼルバッハ部位とは、毛細血管が密集している部位で、キーゼルバッハ部位の血管はほぼ保護されていないため、少し傷ついただけでも出血する恐れがあります。
鼻毛の自己処理方法
鼻毛ワックスが危険であるということが分かって頂けたでしょうか。それでは、一体何で鼻毛を処理すればいいのか気になりますよね。
以下、つるはだスタッフがおすすめする鼻毛処理の方法を紹介します。
鼻毛カッターの処理方法
鼻毛の自己処理に一番おすすめの方法です。
鼻毛カッターは鼻の入り口しか処理できない構造になっており、鼻毛の剃りすぎを防ぐことができます。
また、鼻毛カッターを鼻の穴に入れるだけで簡単に処理ができるため、手先が器用でない人でもキレイに鼻毛処理を行うことができます。
用意するもの
・ティッシュペーパー
・鼻毛カッター
・アルコール消毒液
1:ティッシュペーパーで鼻の中の水分をふき取る
鼻の中は湿っており、普段から水分が多いです。鼻の中が濡れていると鼻毛が倒れていたり、重なっていたりする場合があるため、切り漏れしてしまう可能性があります。
水分をふき取ることにより、毛1本1本が立ち処理しやすくなります。
2:鼻毛カッターを鼻の中に入れ、上下左右に動かしたり回したりする
鼻毛カッターの電源を入れて鼻の中に入れます。この時、奥まで入れすぎないように気をつけてください。
鼻毛カッターを鼻の奥で上下左右に動かしたり、360度回転させたりして、鼻毛を絡めて処理を行います。
3:使用後の鼻毛カッターをアルコールで消毒する
鼻毛カッターを使用した後にそのまま放置すると、雑菌が繁殖してしまいます。
すると、次回使うときに雑菌が鼻の中に侵入し、炎症を起こす可能性があるため、使用後は消毒用のアルコールを含ませたティッシュペーパーで軽く拭き取るようにしましょう。
防水仕様のものであれば水で丸洗いをし、ティッシュペーパーで水分をキレイにふき取ってください。
鼻毛ハサミの処理方法
鼻毛ハサミとは刃先が丸くなっている小さなハサミで、ドラッグストアなどで売っており、鼻毛カッターよりもリーズナブルに入手することができます。
刃先が鋭いものは眉毛処理用のハサミで、鼻毛処理に使用すると鼻の粘膜を傷つける恐れがあります。必ず刃先が丸く加工されているハサミを使用してください。
用意するもの
・ティッシュペーパー
・鼻毛ハサミ
・アルコール消毒液
1:ティッシュペーパーで鼻の中の水分をふき取る
鼻毛カッター同様に、鼻の中の水分をティッシュペーパーでふき取ります。
鼻の中が濡れていると毛が倒れ、切り漏れしてしまう可能性があるため、水分をふき取って毛1本1本を処理しやすいよう立たせてください。
2:鼻先を軽くつまみ、上下左右に動かして鼻の穴から出ている毛を切る
処理していいのは鼻の穴から0.5~1センチに生えている毛のみです。粘膜を傷つける原因になるため、絶対に鼻の中にハサミを入れて処理しないでください。
処理するときは根元から切るようにし、1本1本不要な毛だけを処理するようにしましょう。
3:使用後の鼻毛ハサミをアルコールで消毒する
鼻毛ハサミを使用した後にそのまま放置すると雑菌が繁殖し、次回使うときに雑菌が鼻の中に侵入して、炎症を起こす可能性があります。
鼻毛ハサミを使用した後は、消毒用のアルコールを含ませたティッシュペーパーで軽く拭き取るようにしてください。
鼻毛ワックスの正しい使用方法
(画像:Amazon)
【鼻毛ワックスはなぜ危険?】で説明した通り、鼻毛ワックスの使用はおすすめしません。
どうしても鼻毛ワックスによる鼻毛処理を行いたい場合は、必ず説明書通りに正しい使用方法で行いましょう。
今回は一般的な使用方法を紹介しますが、製品によって使い方が異なるため、必ず使用する製品の説明書を読んで使用してください。
用意するもの
・鼻毛用ワックス(固めのもの)
・スパチュラ(鼻毛ワックスキットに付属している場合が多い)
・ティッシュペーパー
・綿棒
・殺菌性のある軟膏(オロナイン、マキロンなど)
1:鼻毛ワックスを温める
鼻毛ワックスは粒状の固体である場合が多く、容器にいれて加熱することでワックスを液体にします。
電子レンジで温めるタイプの場合は、必ずワット数と加熱時間を確認し、温めすぎないように気をつけてください。温めすぎはヤケドの原因になります。
2:ティッシュペーパーで鼻の中の水分をふき取る
鼻の中は常に湿っており、水分が多い状態です。
鼻の中が濡れていると毛が倒れていたり、重なっていたりする場合があるため、きれいに処理ができません。
鼻毛ワックスを使用する前は鼻の中の水分をふき取り、毛1本1本を立たせてから処理を行うとキレイに処理することができます。
3:ワックスが温まったらスパチュラにワックスをつける
スパチュラは基本的に付属されている場合が多いですが、スパチュラが付属されていない場合は割り箸やアイスの棒でも代用できます。
温めたワックスをスパチュラにとり、水あめのように回しながらスパチュラにワックスをつけていきます。
ワックスが鼻の穴に入る程度の大きさになったら、ワックスが垂れてこないないよう、ある程度の固さになるまで待ちましょう。カチカチに固まる手前くらいが目安です。
4:スパチュラを鼻の中に入れ、放置する
ワックスを付けたスパチュラを、鼻の入り口5ミリ~1センチ程度までいれます。
スパチュラにストッパーが付いているものであれば、ストッパーの位置までスパチュラを鼻の中に入れてください。
ただし、キーゼルバッハ部位が鼻の入り口1センチ付近にある人もいます。できるだけ鼻の穴の入り口から5ミリ程度に抑えておくのがおすすめです。
鼻の中で左右180度ずつ回転させて十分にワックスを鼻毛に絡ませたら、説明書に記載してある時間(通常1~3分程度)放置します。
数分ワックスを放置してワックスが完全に固まったら、鼻の付け根を押さえて一気に引き抜きましょう。
5:鼻のアフターケアを行う
水で濡らして固く絞ったティッシュペーパーで鼻の中を拭き取り、余分なワックスを拭き取ります。
その後、綿棒で殺菌性のある軟膏を鼻の中に塗布し、肌を保護してください。軟膏は刺激の強いものではなく、肌にやさしいものがおすすめです。
医療脱毛クリニックの鼻毛脱毛がおすすめ
鼻の中は直接粘膜につながっているため、自己処理をするのは怖いですよね。安全に鼻毛の処理がしたいという人は、医療脱毛クリニックの医療レーザー脱毛がおすすめです。
医療脱毛クリニックの鼻毛脱毛は、危険が及ばない範囲で鼻毛をキレイに処理をしてくれます。
また、医療レーザー脱毛は永久脱毛とされているので、一度脱毛が完了したら自己処理が不要となります。
定期的に鼻毛処理をするのが面倒な人は、医療脱毛クリニックの鼻毛脱毛を検討してみてください。
リゼクリニック
コース名 | 回数 | 料金(税込) |
---|---|---|
鼻毛脱毛 | 1回コース | 1万円 |
5回コース | 2万9800円 | |
5回コース終了後1回 | 4700円 |
リゼクリニックでは、鼻毛脱毛を取り扱っています。横浜院と新潟院を除く直営院のみが対象なので、鼻毛脱毛が適用されるのか事前に確認するようにしてください。
基本的には5回コースで脱毛が完了するとされていますが、万が一5回終了時に満足できなかった場合は、単発の半分以下の料金で追加の施術が可能です。
3万円以下で鼻毛の医療レーザー脱毛ができる医療脱毛クリニックは数少ないので、気になる人は一度無料カウンセリングを受けてみてください。
鼻毛を伸びにくくする方法
「鼻毛が伸びるのが異常にはやい」という悩みをかかえている人は、もしかしたら生活環境が原因かもしれません。
以下で鼻毛を伸びにくくする方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。
外ではマスクを着用し、こまめに部屋を掃除する
空気が汚れていたり、ホコリが多い環境で生活していたりすると、鼻毛が伸びやすくなる傾向があります。
日頃から排気ガスが多い都会では、体の中に雑菌やホコリを侵入させないために、鼻毛が早く成長します。外出するときはマスクを使用することによって、鼻毛の成長を遅らせることが出来ます。
また、普段から部屋をこまめに掃除して、ホコリやハウスダストを飛ばさないように心がけましょう。
タバコ(副流煙も含む)を吸わない
タバコを吸う人は鼻毛が伸びるのが早いといわれています。
「すぐ禁煙.jp」によるとタバコの煙には200種類以上もの有害な化学物質が含まれており、有害なタバコの煙が体内に入るのを防ぐために鼻毛が伸びます。
また、副流煙(タバコの火のついた先端部分から立ち上る煙)でも鼻毛が伸びやすくなります。普段から喫煙者の多い職場で働く人や、喫煙者と同居している人は、受動喫煙をしないよう換気をして対策しましょう。
空気清浄機のフィルターで除去できるのは「粒子成分」のみです。タバコの副流煙にはさまざまな種類の有害物質が含まれており、そのうちの約97%がガス成分なので、空気清浄機を設置しても粒子成分の3%程度しか取り除くことができません。
この記事のまとめ
今回は鼻毛の役割、鼻毛ワックスはなぜ危険なのか、鼻毛を伸びにくくする方法などを説明しました。
鼻毛ワックスが危険である理由は以下の4点です。
1.鼻の粘膜がはがれてしまい、呼吸器疾患などの病気になる
2.菌が鼻から脳に侵入すると、最悪の場合死に至る
3.鼻毛を毛根から抜くと、毛穴に菌が入り鼻の中にできものができる
4.鼻の中には毛細血管が密集している部位があり危険
また鼻毛を処理することにより、空気中のホコリや菌をダイレクトに吸い込む、鼻の中の湿度を保つことができない、臭いをかぎ分けられなくなるなどのデメリットがあります。
だからといって、鼻毛を伸ばしっぱなしにするのは格好悪いため、鼻毛カッターや鼻毛ハサミを使用して、鼻の入り口の不要な毛だけ処理するようにしましょう。
医療脱毛クリニックの医療レーザー脱毛では、鼻毛の脱毛をすることができます。気になる人は、リゼクリニックの無料カウンセリングを予約してみてください。