光脱毛には種類がある!IPL・SSC・SHRなど種類別の効果と違い

公開日:2018/02/07 更新日:2019/02/26

脱毛サロンやクリニックに通おうと公式ページを見比べていると、光脱毛にフラッシュ脱毛、IPL脱毛にSSC脱毛、美肌脱毛にスピード脱毛など、脱毛の種類の多さにびっくりしてしまう人も少なくありません。

一体なにが違うのでしょうか?自分に合う脱毛の種類をどう選べばいいのでしょうか?

今回は、脱毛の種類と効果、種類別のメリットやデメリットなど、サロン選びの大事なポイントになる脱毛の種類について詳しく紹介していきます。

脱毛サロンで行われる脱毛が「光脱毛」

はじめに、脱毛サロンで行われている脱毛は「光脱毛」美容系クリニックや美容皮膚科で行われている脱毛は「医療レーザー脱毛」といいます。

どちらも毛の黒い色素(メラニン色素)に働きかけ、毛根にダメージを与えることで毛の生える力を弱めていき脱毛するという仕組みは同じですが、医療レーザー脱毛は医師免許を持っている医師の監修の元でしか行えません。そのため一緒にはせず、区別されることが多いです。

そのため、今回はサロンで行われる「光脱毛」に絞ってお話をします。

「光脱毛」と「医療レーザー脱毛」の違いは【脱毛するなら光脱毛と医療レーザー脱毛どちらがおすすめ?】を参照してください

名称は違えど基本はぜんぶ「光脱毛」

一般的にサロンの脱毛でよく使われている言葉として、下記が挙げられます。
光脱毛
フラッシュ脱毛
美容脱毛
スピード脱毛(ハイスピード脱毛)
美肌脱毛
IPL脱毛
SSC脱毛
SHR脱毛(蓄熱方式)

これらはすべて、基本的にはすべて光脱毛のことを指しています。

ただし、名称と脱毛方法が混在しているので、分かりやすいように下記のような表で分類します。

「光脱毛」の別名 フラッシュ脱毛 美容脱毛 美肌脱毛 スピード脱毛(ハイスピード脱毛)
「光脱毛」の方式 IPL脱毛 SSC脱毛 SHR脱毛(蓄熱方式)
脱毛の仕組み 光をメラニン色素(毛の黒い色素)に反応させ、熱で毛乳頭や毛母細胞にダメージを与える 抑制成分カプセル入りジェルを脱毛前に塗り、光を照射して毛穴の中に成分を浸透させる 毛包内のバルジ領域(毛の生えてくる元となる部分)に弱い光を連続して与え、毛が生える勢いを失わせる
痛み  輪ゴムでパチンと弾いたような痛み  IPLよりは痛みが弱いが、同様の痛みあり  ほぼ痛みを感じない

光脱毛には代表的な3種類の方式があります。次からはそれぞれの違いや特徴、主に使用しているサロンまでお伝えしていきます。

毛根にダメージ!IPL脱毛

IPLとは「Intensive Pulse Light(インテンス・パルス・ライト)」の略字です。キセノンランプから放出されたインテンス・パルス・ライト(光)をメラニン色素(毛の黒い色素)に反応させることで熱エネルギーに変換し、毛根や毛乳頭にダメージを与えることで毛が生えにくくなり、徐々に減毛します。

IPL脱毛のメリット

IPL脱毛で使われるキセノンランプから照射される光には、500〜1200nm(ナノメートル)の幅広い波長が組み合わさっているため、1度で広範囲のメラニン色素にアプローチすることが可能です。

また、照射した光の刺激で肌が活性化され、コラーゲンの生成を促進するため、黒ずみの解消や美肌効果が期待できます。

さらに、大手の脱毛サロンの多くがIPL脱毛を採用しています。脱毛に関しての実績も多く、普及率も高いため、長年の経験とデータに裏付けられた安心で手軽な脱毛方式と言えます。

IPL脱毛のデメリット

人間の体は、高温の熱に触れた時は痛みとして感じます。照射された熱エネルギーは体内温度約70度という高温になるため、照射のたびに痛みを感じてしまうのです。

ワキやVIOなど、メラニン色素が多く含まれる太くて固い毛が生える部分は痛みを強く感じることもあり、光脱毛の中ではどちらかというと痛みが強いと言われています。

また、熱ダメージを軽減するため照射する前には冷却ジェルを塗り、照射後には冷やしてほてりを鎮める事が多いため、脱毛中はずっと体が冷やされることになります。

しかし最近では、冷却機能を搭載する機械も多く登場しジェルを塗っているのと同等の効果が得られるため、ジェルを使用しないサロンも増えています。

さらにIPL脱毛はメラニン色素に反応させるため、日焼けをしていたり、ほくろやシミ、黒ずみが多い場所には照射ができません。ほくろやシミが1~2つ程度の時には、その部分にテープなどを貼り隠して照射することは可能です。

IPL脱毛を採用しているサロン

銀座カラーキレイモシースリー(C3)恋肌などです。

脱毛サロンの老舗とも言える銀座カラーを筆頭に、キレイモや恋肌など新進気鋭のサロンまで、幅広く人気があります。

ジェルと照射の相乗効果!SSC脱毛

SSCは正式にはS.S.Cと表記され、「Smooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)」のことです。

医療分野のレーザー機器製造で世界的に有名なイタリアDEKA社で開発された脱毛方法で、肌を光のダメージから守りながら優しい脱毛ができるとしています。

IPL脱毛との違いは、トレジャービーンズと呼ばれる植物由来の抑毛効果のある成分(フィニリーブ)が含まれたカプセル入りジェルを施術部位に塗り、そこにクリプトンライトの光を照射します。

この光の熱エネルギーでカプセルを割り、制毛成分を毛穴に浸透させて、毛が生えてくるのを抑えます。

SSC脱毛のメリット

IPL脱毛は幅広い波長が組み合わさっていることがメリットですが、波長が安定せず、効果がムラになる可能性もあります。しかしSSC脱毛なら、安定したエネルギーを肌に与えることができるので、効果にもムラがありません。

ジェルの効果で制毛するため、メラニン色素が薄く効果が実感しにくいといわれる産毛の脱毛に効果的です。

また、抑毛の有効成分に加え鎮静成分や美肌成分も含まれているので、美肌ケアも期待できます。

SSC脱毛のデメリット

毎回必ずジェルを塗る必要があり、このジェルがとても冷たいため体が冷え、辛いという人が少なくありません。そのため、サロンではベッドに温感マットを敷くなど、防寒対策を行っていることが多いです。

また、冷感ジェルではなく常温のジェルを使用してくれるサロンもあります。

さらに、毛根に直接的なダメージを与えるIPL脱毛よりも効果が分かりにくいと言えます。しかし脱毛の回数としてはほぼ同じか、SSCの方が若干多い程度で、さほど効果は変わりません。しっかりと脱毛することができます。

SSC脱毛を採用しているサロン

ミュゼプラチナム、脱毛ラボです。

全国に支店を持つサロンに採用されていることが多いです。IPLに比べると店舗が限定されますが、それでも気軽に通える脱毛方式と言えます。

日焼け肌もOK!光脱毛の最新式「SHR脱毛」

SHR脱毛は毛周期に関係なく通え、日焼け肌でも施術OKなど、従来の脱毛の常識を覆す最新式の脱毛方法です。

SHR脱毛の理論としては、いくら毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えても、発毛因子を作リ出す「バルジ領域」にダメージを与えなければ、いずれムダ毛は再生されてしまうとしています。

そのため、バルジ領域のある毛包に繰り返し熱エネルギーを照射することでダメージを蓄積させます。バルジ式や蓄熱方式と呼ばれることもあります。

SHR脱毛のメリット

照射時に高熱である必要がなく、じんわり温かく感じる温度でいいので痛みも感じることがほぼありません。

バルジ領域は毛包内にあり、毛母細胞や毛乳頭とは関係のない真皮に存在しているので、毛周期に合わせる必要がなく、大幅に時間を短縮して脱毛を完了させることができます。

一般的な脱毛の場合には、2~3カ月に1回の周期になりますが、SHR脱毛方式であれば最短2週間に1度の照射が可能です。

つまり、従来の方法であれば、ほぼ自己処理がいらなくなる12回の照射を2年もの年月をかけて完了しますが、SHR方式であれば6カ月で完了させられるため、期間は4分の1程度まで短縮できます。

メラニン色素に関係なく脱毛できる方法のため、日焼け肌や地黒の人、金髪や白髪などの人も脱毛が行えます。また、メラニン色素が薄い産毛にも効果があります。

SHR脱毛のデメリット

これまでの脱毛方法の弱みを補う脱毛方式ですが、残念ながら採用している大手のサロンがとても少ないです。

バルジ領域という、毛の生成に重要な細胞を作り出す働きである領域にダメージを与えれば、毛は生えなくなってくるという「バルジ理論」は2000年~2001年に発見され、発表されたものであり、他の方式に比べると実績がありません。

SHR脱毛を採用しているサロン

現在のところ、大手サロンではストラッシュです。どちらも全国展開はしていますが、すべての都道府県を網羅しているワケではありません。

近くに店舗があるようなら、ぜひ無料カウンセリングに行って確かめてみるのをおすすめします。

また、SHR脱毛は毛を抜いた後に行っても効果が変わらないため、脱毛ワックスサロンなどに置かれていることも多いです。「ワックスと光脱毛の併用が可能」とアピールしているサロンであれば、置いてある可能性が高いですので、問い合わせてみてください。

脱毛方式別、おすすめのタイプはこんな人!

脱毛方式が理解できたところで、実際に自分にはどの方法が合うのかが気になるところですよね。

肌の色が十人十色なように、髪質や肌質も個人差が大きいため、厳密に言えば、気になるサロンには全部無料カウンセリングに行って試して欲しい…と思います。

しかし、なかなか忙しいとそんな時間はもてません。そこで、一般的にこの方式はこんな人に向いている!と、つるはだの独断と偏見でアドバイスしますので、参考にしてください。

IPL脱毛が向いているのはこんな人!

・効果を目で見て実感したい人
・実績が豊富な脱毛を選びたい人
・脱毛プラス美白や美肌効果も狙いたい人
・ジェルなしの脱毛方式を探している人
・太くて濃い毛が多い人

向いてないのは…
・とにかく痛みに弱い人

SSC脱毛が向いているのはこんな人!

・産毛もキレイに脱毛したい人
・全国展開のサロンで便利に通いたい人
・少しでも痛くない方式がいい人

向いていないのは…
・太くて濃い毛が多い人
・冷却ジェルが苦手な人(お腹が冷えやすい、皮膚がかぶやすいなど)

SHR脱毛が向いているのはこんな人!

・日焼け肌の人
・金髪や白髪など、通常サロンの脱毛では無理と言われた人
・なるべく早く脱毛を完了させたい人
・とにかく痛みに弱い人
・通える場所にSHR脱毛を行っているサロンがある人

向いてないのは…
・効果をすぐに体感したい人
・絶対に効果があるというデータが欲しい人

おまけ:IPL脱毛機にはフォトフェイシャル効果も?!

シミやそばかす、小じわの解消に効果的と美容外科や美容クリニックなどで人気のフォトフェイシャルですが、IPLの光を用いて行われています。

実は、クリニックの専門メニューに比べると効果は落ちますが、脱毛機の出力を変えることにより同じような効果を期待できます。 また、通常の脱毛メニューでも美白や美顔効果を期待できるのは、フォトフェイシャルメニューと同じ光を脱毛機が発しているためです。

さらにキレイモやPIKARIでは、回数制パックプランに限り、顔脱毛を光フェシャルに変更できるとしています。

IPL脱毛であれば、脱毛しながらプラスαの効果も実感できる可能性が高いです。

この記事のまとめ

「フラッシュ脱毛」「光脱毛」「美容脱毛」「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」「スピード脱毛」などなど、脱毛サロンで行われている脱毛方法は、呼び方は違いますがすべて光を照射して脱毛を行う「光脱毛」のことです。

ただし、そのなかでも脱毛方式である「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」の3つは、効果や痛みなどが異なります。自分の通いたい脱毛サロンがどんな方式の脱毛を採用しているのか、ぜひ確認してください。不明な場合、電話で問い合わせると答えてくれます。

しかし、自分に合う脱毛サロンは、機械や種類だけで決まるワケではありません。 料金プランや店舗の雰囲気、スタッフの対応なども大切ですので、気になる脱毛サロンがあるなら無料カウンセリングに行くことをおすすめします。

この記事を書いた人
シュガー
シュガー
好奇心旺盛な20代前半の小娘です♡『つるはだ』のライターになってから脱毛に興味を持ち、現在は「恋肌」の18回コースで全身脱毛真っ最中!いろいろ体験しているからこそわかる、リアルな体験レポを書いています。