脱毛前後の毛抜きがダメな理由

公開日:2018/06/07 更新日:2020/04/07

「脱毛前に毛抜きで処理してもちゃんと脱毛効果は出るの?」「脱毛後に残っている毛を抜いてもいいの?」という疑問を抱いている女性も多いですが、答えは「NO!」です。

脱毛に通っている間は決して毛抜きで処理をしてはいけません。

その理由は、毛を抜くことで、脱毛の光やレーザーに反応する色素も一緒に無くなってしまい、脱毛効果が出なくなってしまうからなんです。

ここでは、脱毛前後に毛抜きで処理をしてはいけない理由をわかりやすく説明しています。

また、毛抜きでの処理についても調査しているので、ぜひ参考にしてください。

脱毛前の毛抜きはだめ!その理由は?

脱毛前には自己処理で毛抜きを使うのがNGな理由は、大きく分けて3つあります。

脱毛の光やレーザーが反応するメラニン色素がなくなるから

エステサロンでの光脱毛も、医療脱毛クリニックでの医療レーザー脱毛も、ムダ毛のメラニン色素(黒色)に反応する光を照射し、毛根にある発毛細胞を破壊する仕組みです。

しかし、毛抜きで毛根ごとムダ毛を引き抜いてしまうと、光やレーザーがダメージを与えるはずだった毛(黒い色素)が無くなってしまうので、いくら光やレーザーを当ててもまったく効果が得られません。

毛抜きで処理してしまった場合、新たな毛が育つのを待たなければならず、1ヵ月程度も脱毛ができなくなってしまいます。

毛周期が乱れるから

毛には、“毛周期”と呼ばれる、「成長期→退行期→休止期」という毛が生え変わるサイクルがあります。脱毛の光やレーザーが反応するのは「成長期」の毛だけです。

そのため、毛周期に合わせて2~3ヶ月に1回のペースで脱毛に通うのが効果的とされています。

しかし、そこで毛を抜いてしまうと、毛周期が乱れてしまうため、脱毛効果が得られなくなります。

つまり、本来なら脱毛を受ける日に成長期を迎えるはずだった毛も、毛抜きで抜かれることで脱毛効果がゼロになってしまうんです。

毛穴と肌が傷つき、脱毛がスムーズに進まない可能性があるから

毛抜きによる自己処理は毛だけを抜くため、カミソリや電気シェーバーで毛を剃るようにも肌への負担が少ないと思う人もいるかと思います。

しかし実際には、毛穴から強制的に毛を引っ張りだすため、毛穴や毛穴周りの皮膚に大きなダメージを与えているんです。

毛抜きによる処理が原因で肌が傷ついてしまうと、状態によっては脱毛が受けられなくなる場合もあり、脱毛がスムーズに進まなくなってしまいます。

脱毛後のするっと抜ける毛を抜くのもだめ

通常、脱毛後はすぐに無毛にはなりません。脱毛後、徐々に自然とムダ毛が抜け落ちていきます。

タオルなどでこすったくらいでするっと抜ける程度であれば、それは脱毛効果が出ているということ証拠です!

そのため、そういった自然に抜ける毛は抜いても問題ありません。

しかし、うぶ毛のような毛であっても、毛抜きで抜かないと抜けないような状態であれば、毛抜きでの処理はNGです。

するっと抜けない毛は、脱毛効果が十分に発揮されていないことの現れなので、抜くと毛周期が乱れてしまう可能性があります。

脱毛前に毛を抜いちゃったけど効果はある?

結論から言うと、脱毛の数週間前に毛を抜いたら脱毛効果は得られません!

施術をする部位によって毛周期は異なるが、1度毛を抜くと、次に成長期が来るまで、3ヵ月~1年の期間を要します。

つまり、毛抜きで処理をすればするほど、脱毛も長期化してしまうということになるんです。

 部位 成長期の期間 休止期+退行期の期間
 ワキ毛  3~5ヵ月  3ヵ月
 VIO  1~2年  1年
 腕  3~4ヵ月  4ヵ月半
 脚  4~6ヵ月  4ヵ月

最新のSHR方式なら毛周期には関係なし

メラニン色素にアプローチする一般的な脱毛のほか、最新の脱毛法として「SHR」という方式があります。

このSHR方式は、毛の毛根部分(毛包)にある、毛をつくりだす“バルジ領域”にアプローチして、毛の再生力を弱め、ムダ毛を除去する仕組みです。

つまり、メラニン色素(黒色)がなくても、脱毛効果が高い脱毛効果が得られるため、毛周期を関係なく施術を受けることができます。

SHR方式なら「ストラッシュ」

ストラッシュ

人気脱毛サロン「ストラッシュ」では、SHR方式を導入しています。

通常は2~3ヵ月におきの施術がほとんどですが、ストラッシュのSHR方式は肌への負担を考慮すると1~1ヵ月半のペースが望ましく、最短で2週間に1度のペースで施術に通うことが可能です。

短期間で脱毛を終わらせたい人にはもちろんのこと、飽きやすい方や、仕事やプライベートが忙しい方にもおすすめします。

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毛抜きによる自己処理のデメリット

毛抜きでムダ毛を無理に引き抜くことは、毛穴に負担をかけるだけでなく、さまざまな肌トラブルを引き起こすリスクが高まってしまうため、とても危険です。 

埋没毛になる

毛が表面に出てこず、皮膚の中で育ってしまった毛を埋没毛と言います。

この埋没毛を毛抜きで無理に引き抜いた経験のある人も少なくないでしょう。

しかし、皮膚を破って、無理に毛を引っ張り出すことは、肌を大きなダメージを受けてしまいます。

その傷を修復しようと毛穴はまた塞がれ、同じように皮膚の下で毛が育つ…といった埋没毛の無限ループが続いてしまうんです。

埋没毛は、皮膚の下でムダ毛がぐるぐると渦巻き、見た目的にも美しくありません。

→脱毛が原因で埋没毛に|黒いブツブツ対策からケア方法

ブツブツ肌になる

サメ肌のように、肌にブツブツができてしまうのも、毛抜きによるムダ毛処理が大きな原因です。

毛抜きで毛穴を強く引っ張ったときに毛穴が隆起してしまうことで、ブツブツ肌を引き起こしてしまいます。

とくに、ワキやVIOラインの毛は太くて丈夫なため、毛抜きで処理する際にも強い負荷がかかりやすく、ブツブツ肌になりやすい部位と言われています。

繰り返し処理を行うことで、次第に隆起した毛穴が戻らなくなり、永久にブツブツ肌が治らない可能性も少ないんです。

毛嚢炎になる

 

毛嚢炎とは、別名「毛包炎(もうほうえん)」とも呼ばれる、毛包に細菌がすることによって引き起こる肌トラブルです。

毛抜きによる無理なムダ毛処理で、毛包が傷つき、炎症を起こしてしまい、処理後に毛嚢炎を発症するケースも少なくありません。

症状は、ニキビのように赤くプツプツする場合や、真ん中に膿をもって白くなり、毛穴周りに赤みを帯びることもあります。

→脱毛が原因でできるブツブツは毛嚢炎?注意点や対処法教えます

色素沈着を起こして黒ずみができる

皮膚が毛抜きによって刺激を受けると、防御反応でメラノサイト(色素細胞)が過剰にメラニン色素を分泌しようと働きます。

メラニン色素が増えすぎると、シミが増え、色素沈着を引き起こす可能性も酸くありません。

また、ニキビ後やヤケド跡に起こりやすい炎症による色素沈着は、毛抜きのムダ毛処理の肌トラブルで最も多いと言われているほどです。

とくに、デリケートゾーンや顔は、皮膚が薄く肌も弱いため、色素沈着が起こりやすく、繰り返し行ってしまうと黒ずみがとれなくなる恐れもあります。

角質がたまりやすくなる

毛抜きを使った処理は、毛穴から無理に毛根ごと引き抜くという方法です。

そのため、肌が傷つくだけでなく、毛穴にぽっかりと穴が開いてしまい、皮脂汚れなどが入り込んで、角質が溜まりやすくなってしまうデメリットもあります。

また、傷ができると、カラダはダメージから肌を守ろうと働くため、肌質も硬くなってしまうリスクもあるんです。

角質が溜まりやすくなり、肌質が固くなると、その分肌ケアの手間もかかります。

どうしても抜きたい!ダメージを抑える抜き方

毛抜きでの自己処理は、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因となりますが、脱毛サロンや医療脱毛クリニックで脱毛を断られるケースもある、眉の下や鼻の孔などの細かい部分は、毛抜きを使った手入れがとても便利です。

そういったデリケートな部分を処理する場合は、正しい毛抜きの使い方をマスターすれば、肌や毛穴に与えるダメージをおさえることができます。

以下に、毛抜きを使った正しいムダ毛ケアの手順と注意点をまとめました。 

用意するもの

  • 毛抜き
  • 除菌系・アルコール系のウェットティッシュ
  • 蒸しタオル
  • クールダウン用の冷たい濡れタオル

[1]毛抜きを拭いて除菌する

毛抜きを使った後、そのまま引き出しやポーチに片づけてしまうと、毛抜きに雑菌が繁殖してしまう、肌トラブルを引き起こす可能性があります。

毛抜きを使った後、そして使う前には、必ず除菌しましょう。

もっとも効果が高いのは煮沸消毒ですが、アルコール成分や除菌成分の入ったウェットティッシュで毛抜きの先をふき取るだけでも十分効果的です。

[2]蒸しタオルで肌を温める

事前に蒸しタオルで肌を温めて、毛穴を開いておくのも重要なポイントです。

肌を柔らかくし、毛穴を開くことで、ムダ毛が抜けやすくなり、肌にかかる負担を軽減することができます。 

[3]毛の流れに沿って抜く

カミソリや電気シェーバーで処理する際と同じように、毛抜きを使用するときも毛の流れに沿って抜いていきます。

毛抜きを持っていない方の手で、皮膚をピンと広げて、ムダ毛の流れに沿って引き抜いて処理しましょう。

[4]クールダウン&保湿

毛を抜いた後は、肌や毛穴に大きな負担がかかり、ささいな刺激でも肌トラブルを引き起こす原因となる可能性があります。

眉毛など範囲が狭い場合は水で湿らせたコットンを乗せ、脇やVIOなど範囲が広い場合は、保冷剤を包んだタオルや冷やしたタオルを利用すると便利です。

また、しっかりクールダウンした後は、肌に刺激の少ない保湿剤でしっかり保湿し、忘れずにセルフケアを行いましょう。

おすすめの毛抜き

毛抜きの抜け心地は、価格や選び方に左右されると言っても過言ではありません!

100円程度で購入できる商品もありますが、毛抜きの先端がずれているものも多く、足やVIOなどの太い毛はもちろん、うぶ毛取りも難しいです。

数万円する高級な毛抜きを用意する必要はありませんが、ある程度品質が保証され、検査を通過した毛抜きを購入しましょう。

ここでは、amazonで100件以上のレビューが集まっているおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。

驚きの毛抜き 先斜めタイプ

価格  899円

GREENBELLの毛抜きは、毛先が斜めになっているため、優しい力でもムダ毛をしっかりつかみ、細い毛、短い毛、太い毛も逃しません!フェイス用としても重宝します。

ステンレス製なので持ちもよく、1本1,000円以下とういうリーズナブルな価格もうれしいですね。

BeQu毛抜き3本セット(レザーケース付き)

価格  999円

高級ステンレス製で、用途が異なる3つの毛抜きがついたセットです。

すべて職人の手によって丁寧に作業されてつくられているので、耐久性も抜群、長持ちします。

レザーケースもついて999円というのも、コスパが高く魅力的です。

スイス・ルビス社 コスメピンセット

価格  899円

スイス・ルビス社の最高級ステンレスをしたコスメピンセットは、美容院やサロン側などプロの現場でも愛用されているほど、精巧に仕上げられています。

離した部分などの細かい毛もしっかりつかめるので、顔用としてもおすすめです。

値段は1本4000円ほどと少し高めではありますが、手頃に購入できるけぬきと違い、抜きやすさや使い心地も完全にレベルが違いますよ!

毛抜きに関するよくある質問

ワックス脱毛との違いは?

ワックス脱毛は、ワックスを使用して毛を抜く脱毛方法なので、「毛を抜く」ということに関しては毛抜きのセルフ処理と同じです。

しかし、ただしワックス脱毛は、肌を温めてから塗り、しっかり毛穴が広がり抜きやすい状態にしてから処理をするため、毛抜きよりもダメージが少なく済みます。

また、毛抜きの場合は1本1本抜く度にダメージがありますが、ブラジリアンワックスなら1度に抜けるのでダメージが1回だけというのも大きな違いです。

→ブラジリアンワックスとは

除毛クリームとの違いは?

除毛クリームは、除毛効果のあるクリームを脱毛箇所に塗り、毛を溶かす除毛法です。

除毛クリームは、表面出ているムダ毛しか処理できないため、毛の根元付近から毛を抜き取る毛抜きを使った処理とは大きく異なります。

毛を抜いても永久脱毛はできないの?

毛抜きでムダ毛を抜くと、半透明の塊が付いていることがありますよね。

この塊が抜けると一生毛が生えなくなると思っている人も多いかと思いますが、これは「毛根鞘(もうこんしょう)」と呼ばれるもので、毛の再生にはあまり関係ありません。

毛根鞘が抜けたとしても、毛母細胞や毛乳頭などにダメージを受けない限り、新しい毛は生え続けるので、毛抜きでは永久脱毛をすることはできないんです。

毛を抜くと毛が濃くなるの? 

「毛を抜くとムダ毛が濃くなり、毛量が増える」と聞いたことがある方もいるでしょう。

しかし実際は、ムダ毛を抜いても基本的に濃くはありません。毛量も変わらず同じです。

次に生えてきた毛が濃く見えるのは、抜いた毛が生えてきたわけではなく、表皮はまだ出ていなかった毛が生えてきたことが原因の1つです。

毛量が増えたように感じるのも、新たな毛が生えてきたことにより、そう感じることがあります。

この記事のまとめ

脱毛前に毛抜きで処理をしてしまうと、脱毛の光やレーザーを照射しても脱毛効果は表れません。

なぜなら、毛を抜くことで、脱毛の光やレーザーがダメージを与える色素も一緒に無くなってしまうので、脱毛効果が無くなってしまうからなんです。

「脱毛後にするっと抜ける毛を抜いても良いの?」と疑問に思う人も多いですが、毛抜きで抜かないといけないくらいしっかり生えている毛は、まだ脱毛効果が表れていない毛なので抜いてはいけません。

つまり、脱毛が完了するまでは毛抜きでの処理は絶対にNGです。

毛を抜いてしまうと、脱毛に通っている間中に効果が表れず、契約が終了してからひょっこりムダ毛が顔を出す可能性もあるので、注意してくださいね。

この記事を書いた人
bythos
bythos
ライター歴15年。美容グッズや健康食品から、医療・美容関連などのライティングはお任せ。脱毛に関しても、脱毛サロンから医療脱毛まで幅広く網羅し、初めての人にも読みやすい記事を心掛けています。