脱毛の費用をローンで払うメリットとは?審査に通らないのはこんな人
10代から20代の女性では、ムダ毛の処理をしている人は90%、脱毛したいと思っている人が80%を超えるなど、今や「脱毛」は身近な存在です。
しかし、脱毛サロンやクリニックへ通おうと思うと、やはりまとまったお金が必要になる場合があります。クレジットカードなどで分割して支払う方法もありますが、クレジットカードが意外と金利が高いので、最終的に支払う金額がとても大きくなってしまいます。
そのため、脱毛サロンであれば美容系ローン、クリニックであれば医療ローンなどを利用する人は多くいます。でもローンを組むとなると、なんとなく怖いし、そもそも自分にはローンが組めるのかという心配もありますよね。
今回は、そんな脱毛に関わるローンについてとメリットとデメリット、ローンの審査に通らないのはどんな人なのかなどを、徹底的に調べてお伝えします!
そもそも、脱毛サロンやクリニックのローンってなに?
脱毛に関する2種類のローン
脱毛に関してのローンは2種類あります。
- 脱毛サロン・・・エステローンとも呼ばれる「美容ローン」が適用
- 医療脱毛クリニック・・・メディカルローンと呼ばれる「医療ローン」が適用
医療ローンは脱毛の施術のほか、美容整形やインプラント歯科治療という美容手術から、視力回復のレーシック手術といった医療行為のみで使用できるものです。
美容ローンも医療ローンも、各サロンやクリニックが信販会社などと提携し、脱毛料金の総額を分割して支払う割賦販売で行われます。
割賦販売は、契約前に現金価格や割賦販売価格、代金の支払い期間と回数、手数料の利率などの販売条件を明示する必要があり、途中で金額が変更することがないので安心です。
脱毛サロンと医療脱毛クリニックのローンの違いは?
美容ローン | ・8日間はクーリングオフで解約が可能 ・36回払いまで |
---|---|
医療ローン | ・クーリングオフ適応外 ・80回払い程度までなら可能 |
美容ローンと医療ローンの違いはなにか?というと、まず大きな違いは、美容ローンは契約日から8日間はクーリングオフで解約が可能ですが、医療ローンはその適用外になってしまいます。
さらに支払い回数に関しても、美容ローンは一般的に36回払いまでですが、医療ローンは80回程度までと、長く設定することができます。
脱毛サロンの場合、最初に大きな金額を用意しなくても脱毛ができる「月額制」を取り入れているサロンも多いため、ローンを組む人はそう多くはありません。
しかし、脱毛サロンに比べて料金が高いクリニックでの医療レーザー脱毛の場合、実は8割の人が医療ローンで脱毛を行っていると言われています。
次の項目からは、特に「医療ローン」に焦点をあて、メリットやデメリットをお伝えします。
脱毛料金をローンで支払うメリットとデメリット
医療ローンを使うメリット
医療ローンを使用するメリットは4つあります。
- 大きなお金を持っていなくてもすぐに脱毛を始められます。
- クリニックで申し込めるので、信販系や銀行の窓口などで融資の申込みをする必要がなく手軽で簡単です。
- 自分の経済状況に応じて支払い金額を自由に設定できる点です。
- その金額は1万円前後から、支払い回数は長くなりますが3000円程度にも設定でき、柔軟性が高いです。 クレジットカードで支払うより金利が安いです。
医療ローンの手数料は、年利7.5%~9%くらいです。
一方、クレジットカードの年利はキャッシングリボ払いなどを利用すると、15~18%になります。つまり、倍以上金利が高いので、その分、支払う金額も高くなっています。
さらに、分割手数料を負担してくれるサロンやクリニックもあります。
例えば脱毛サロンであれば「銀座カラー」「シースリー」です。例えば銀座カラーは金利手数料10回分を負担してくれるので、支払い回数を10回までに指定できれば、金利手数料が掛かららずローンを使用できると言えます。
以下の日本クレジット協会のホームページでは、商品代金と実質年率を入力すると簡単にクレジットの手数料を計算できますので、シミュレートしてみてください。
→日本クレジット協会 手数料計算シミュレーション
医療ローンのシミュレーションもしてみたい人は、「リゼクリニック」の公式ホームページにはローンのシミュレーターがあるので活用してみてください。
→支払いシミュレーシ/リゼクリニック
医療ローンのデメリット
医療ローンにもデメリットはあります。
病院が決めた信販会社を利用する必要があることが多く、信販会社を選べません。
また、一括して支払いをしてしまっているので、途中で「このクリニックはあまり合わないかも?」と思っても、転院がむずかしくなります。
さらに、これが最も重要ですが、そもそもの審査に落ちることがあります。誰もが医療ローンを使用できるわけではないのです。
次は、どんな人は通りにくいのか、詳しく説明します。
医療ローンが組めない!?審査に通らないのはどんな人?
大きく分けると社会的信用があるかないか
ローンの基準はざっくり言うと就職と同じで、社会的信用の有無が重要です。
つまり、ローン審査に通りやすい人は、人から信頼を得る条件を持っていれば持っているほどいいと言えます。
ローン審査に通りやすい人 | ローン審査に通りにくい人 |
---|---|
20歳以上 収入が安定している 連帯保証人を立てられる 借入金額が年収の3分の1以下 勤続年数が長い | 収入がない、もしくは少ない 連帯保証人が立てられない 過去に未払いや滞納したことがある 借り入れ金額が年収の3分の1以上ある |
ローンに通りやすい人と通りにくい人を、簡単に表にしてみました。
安定した収入とは、毎月決められた額を、しっかり継続して支払えるかがポイントになります。会社員であれば大丈夫です。派遣社員やパート・アルバイトでも安定した収入はあるわけですから、利用できる可能性は十分にあります。
また「借入金額が年収の3分の1」で分けているのは、個人の借入総額が原則として年収等の3分の1までに制限される貸金業法の「総量規制」のためです。
少し専門的なことをお伝えすると、総量規制は貸金業法ですが、脱毛サロンやクリニックのローンは商品代金を立て替えている「割賦販売」なので、割賦販売法という別の法律が適用され、この「総量規制」とは何の関わりもありません。
しかし、ローン審査は信販会社独自の判断基準で行われており、審査にどう関わって来るかわからないので、なるべく他社の借り入れがない方がベストです。
学生なら18歳以上&年間95万円以上の収入があること
18歳未満の学生はローンの本人申込ができません。
身分 | 年齢 | ローンの申込み | 保証人 |
---|---|---|---|
学生 | 18歳以下 | × | — |
18~19歳 | ○ | 必要 | |
20歳以上 | ○ | 必要 | |
社会人 | 20歳以上 | ○ | 不要 |
学生がローンを組む場合には、責任能力のある親権者や保護者を保証人とする必要があります。
年齢が20歳を超え成人していたとしても、学生の場合には責任能力がないとみなされ、保証人が必要です。つまり、学生は親に内緒でローンを組むことは絶対にできないと言っていいでしょう。
また、18歳を超えている学生が自分名義でローンを組んだ場合、年間95万円以上の安定した収入があることも必須です。これはバイトなどのお給料だけではなく、親の仕送り金額を含んでも構いません。
しかし学生や未成年者は、ローンを組むのはかなりハードルが高いと言えます。
主婦は一定の収入or旦那さんの名義契約ができるかどうか
専業主婦は独自の収入がないため、信販会社などからは無職と同じ扱いをされてしまいがちです。自分名義で審査を通すのはかなり困難といえます。
例え短い時間であっても仕事をしていれば、パートでもローン審査をクリアするかもしれませんが、やはり薄給な場合や、月々の給与額に差がある場合は、審査に通らない可能性が高いです。 確実なのは毎月の給料額が一定の旦那さん名義、もしくは旦那さんを連帯保証人にする方法です。
ローンを旦那さんの名義にすると、記入する書類が増え、旦那さんに信販会社からの確認の電話がかかってくることもあるので、契約することをきちんと伝えておいたほうがいいでしょう。 また、脱毛プラン契約の際、脱毛サロンは基本的に女性専用なので男性が入ることができません。旦那さん名義での委任状を用意する必要があります。
必要書類などの詳細は、かなりサロンにより異なるため、事前の電話や無料カウンセリングで必ず確認してください。
社会人はブラックリストに要注意
日本では20歳を成人としており、20歳を基準に責任能力の有無が問われます。そのため、社会人として活動していれば、基本的にローン審査は通ります。
それなのにローン審査に落ちてしまった場合は「ブラックリスト」に入っている可能性が高いので、確認してください。
携帯電話やクレジットカード、家賃などの延滞や踏み倒しがある場合、個人信用情報機関に登録されています。 個人信用情報機関とは、クレジットヒストリーを保管している機関であり、信販会社などはここの情報を開示することで、申込者の延滞情報などを精査しています。
過去5年間の情報が保管されているので、この延滞情報が消えない限り、脱毛に限らずローンが組めない可能性があります。
医療&美容ローンの気になるFAQ
一定の収入がある仕事を持っており、自分の名義でローンを組んだ場合、普通はバレることはありません。ローン会社から在籍確認のため会社に電話がかかってくることもありますが、クレジットカードやその他保険契約などで在籍確認をされることはよくあるので、会社側も気にしません。
ローン会社の在籍確認は、個人名や会社名を名乗って会社に電話をしてきます。電話に出た人が電話に関しての要件を聞いたとしても「ローン審査のための在籍確認です」などと答えることは絶対にありませんので、安心してください。
また、一般的には実家や自宅へ電話をされることはないので、家族バレはほぼありえないと言えます。
ローンが引き落とされる口座は、基本的にはローンの契約者と同じ名義になっているので、名義の口座からの引き落としは難しいです。
ただし、学生から社会人になった時など、それまでは親の口座から引き落としされていたのを自分の口座に変えることは可能です。
支払いを延滞してしまっても、脱毛を受けることはできます。ローンを組んだ場合、金額に関して契約しているのは信販会社であり、施術を契約しているサロンやクリニックとは無関係だからです。
しかし、延滞が何カ月も続いた場合には、信販会社からサロンやクリニックへ差し止めの連絡が行く可能性はあります。
また、信販会社ではなく、サロンやクリニックが自社で独自にローンを用意している場合は、延滞分や、延滞時に発生する遅延損害金をきちんと支払うまで、脱毛できなくなってしまうこともあります。
ローンを組む際には、信販会社なのか、自社独自のローンなのかは確認しておくといいでしょう。
医療脱毛はクーリングオフ適用外なので、やめたい場合は解約の手続きをする必要があります。
一度契約してしまうと返金されなかったり、解約手数料がとられてしまったりするクリニックもあるので、契約する前には解約方法をしっかり確認してください。
その場合も、電話で本人確認ができればすぐ対応可能です。請求書に書かれた【お客様番号】などを用意しておくと、信販会社との話がスムーズに進みます。
脱毛ローンにどうしても不安がある人は「月額制」や「都度払い」を
脱毛に関してローンを組むのがどうしても不安、ローン審査を通らない可能性が高い、一括で料金を支払うことが難しいという人は、毎月一定額の料金を支払う「月額制」や、毎回の照射を受けるたびに料金を支払う「都度払い」を選択するという方法もあります。
月額制とは
月額払いとは、スポーツジムの月謝のようなものです。毎月決まった金額を支払って脱毛に通い、満足した時点で辞めることも可能です。
ただ、月額と銘打って、実は分割払いの場合もあるので注意してください。脱毛の総額を実質分割払いしている状態であれば、途中で止めても支払いが完了するまでは払い続ける義務があります。
全身脱毛で人気の「キレイモ」「ストラッシュ」「恋肌」は、スポーツジムタイプの月額制を採用しています。
「都度払い」とは
サロンやクリニックに来るたびに、窓口で料金を支払います。まさに美容室やネイルサロンに通う感覚で、脱毛を行うことができます。
ただし、1回の料金はローンや月額制に比べると少し高額になり、1.3倍程度になってしまいます。脱毛を完了した後にケアとして使用する人が多い支払い方法です。
大手サロンでは都度払いに対応していることが少なく、「ストラッシュ」や「ミュゼプラチナム」「脱毛ラボ」で実施しています。また「銀座カラー」では、20歳未満の未成年に限り、都度払いに対応しています。
この記事のまとめ
今回は脱毛サロンやクリニックのローンに関してまとめてみました。
最初に大きな金額が用意できず、でも脱毛を行いたいという場合、ローンを組めば月々無理のない範囲で料金を支払うことが可能です。
20歳以上の社会人であれば、ほぼローン審査も通過できます。
少し注意したいのが、未成年&学生の場合です。しっかりとした保証がないとみなされ、後ろ盾として親権者に保証人になってもらう必要があります。
また、18歳以下の場合はローンを組むことができないので、月額制や都度払いを採用しているサロンを選ぶしかありません。
一度ローンを組むと、数カ月から数年は料金を支払い続けることになります。無理のない金額を設定しておかないと、支払いができずに脱毛を断念…なんてことにもなりかねません。
ローンを組んで脱毛をしようと思ったら、現在のお財布事情をしっかりと把握して、月々の支払金額などを設定するようにしてください。