メンズ脱毛で全身を脱毛する必要はあるのか?男の全身脱毛基礎知識

公開日:2019/02/27 更新日:2019/02/27

脱毛サロンに通ってムダ毛の処理をすると言うと、女性のイメージが強いかもしれません。しかし最近では、男性専用の脱毛サロンも数多く登場しています。

男性にはヒゲやすね毛の脱毛が人気ですが、全身脱毛の需要もじわじわと高まってきています。

男性に全身脱毛が必要なのか?と思う人もいるかもしれませんが、男性にこそ全身脱毛をおすすめします。ここでは、その理由や、男性が全身脱毛をする上でかかる料金や回数、期間などの基礎知識をお伝えします。

男の全身脱毛とは?つるつるではなく毛量調整が狙い

全身脱毛というと、顔からつま先まで、ムダ毛のある場所はすべて脱毛すると思う人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

脱毛サロンには、それぞれに「脱毛可能な指定部位」が存在します。その指定部位をすべて脱毛することを「全身脱毛」と呼ぶため、脱毛の範囲はサロンによって異なります。

また、脱毛サロンの公式サイトなどを見ると「全身25部位」「全身38部位」など具体的な数字が掲げられていますが、サロンによってパーツの分け方も異なるので、パーツ数が多い=脱毛できる範囲が広いとは限りません。

パーツ数の多さではなく、その脱毛サロンの「全身脱毛」プランに、自分が脱毛したいと思っている部位がきちんと含まれているかを確認することが大切です。

全身脱毛の範囲

脱毛サロンの全身脱毛は、以下のようなパターンに分類されます。

顔やVIOを含む全身脱毛
顔以外の、首から下の範囲を行う全身脱毛
顔以外の首から下で、さらにVIOをのぞく全身脱毛
顔を含むがVIOは含まない全身脱毛
全身の中から指定の数を選んで自由に行う全身脱毛

脱毛範囲は異なりますが、上記はすべて「全身脱毛」と呼ばれます。

さらに細かなことを言うと、顔の脱毛には「鼻下・口下・アゴ」のヒゲ周りや、頬、もみあげ、眉間、額などが含まれる場合もあります。

自分好みの毛量やデザインが可能

女性の場合は、ムダ毛をすべて脱毛してつるつるに仕上げるのが人気です。

しかし、男性の場合は清潔感を与える程度の毛量を減らしたり、不要な部分の毛だけを処理したりする「デザイン脱毛」が主流です。

デザイン脱毛をすることで、毎日のヒゲ剃りが面倒くさい・ヒザ下のすね毛をすっきりさせたい・ワイシャツから見えるワキ毛を無くしたい・もじゃもじゃの胸毛やデリケートゾーンの毛を無くして清潔感をアップさせたいなど、男性が抱えるさまざまな毛の悩みを解決できます。

男性は女性に比べて毛が濃いため、中途半端に部分脱毛をすると、処理をしていない部分のムダ毛が逆に目立ってしまいます。そのため、全身脱毛を選択する人も少なくありません。

全身脱毛完了までにかかる回数

全身脱毛は、脱毛サロンで1回照射を受けただけでは完了しません。

一般的に脱毛サロンで行われている脱毛方法は「光脱毛」と呼ばれるものです。

光脱毛とは、毛の黒い色素(メラニン色素)に反応する光を照射し、そこで生まれる熱エネルギーによって毛根内の毛乳頭や毛母細胞にダメージを与え、毛の生える力を抑制する方法です。

回数 減毛率 ムダ毛の状態
1~2回 10%以下 変化はほぼ感じられない。
なんとなくムダ毛が減ってきたかなという程度
3~6回 20% 次に生えてくる毛が細くなったような気がする
脱毛の効果を実感し始める。しかし普通に毛は生えてくる
7~10回 40% 生えてくるスピードが遅くなり、減毛を実感する
毛量を整える程度の人はここで完了とする人も出てくる
11~15回 70% 自己処理の回数が減り、日々の手入れがラクになる
多くの男性がこの段階で脱毛を完了をとする
15~18回 90% 自己処理がほぼ必要なくなる
IラインやOライン、ワキなどをツルツルにする場合にはこの程度の回数が必要

上記の表はあくまでも一般的な回数であり、毛量や毛の太さによって個人差があります。

剛毛な人は、そうでない人に比べて、十分な効果を得られるまでに回数がかかるため、脱毛状態に納得するまで何度でも通える「脱毛し放題」プランを選ぶと良いでしょう。

脱毛し放題プランなら「メンズキレイモ」がおすすめです。

全身脱毛完了までにかかる期間

脱毛は毛周期に合わせて通う必要がある

毛周期

早く処理を終わらせたいからといって、毎日のように脱毛サロンに通っても意味はありません。

脱毛処理は、毛周期と呼ばれるヘアサイクルに合わせて行う必要があるからです。

毛周期は、毛が生え始めて勢いのある「成長初期~成長期」、毛の寿命が終わり抜け落ちていく「退行期」、毛が抜けた後の「休止期」の3つに分けられ、すべての毛はこのサイクルを繰り返しています。

光脱毛では、毛根細胞や毛乳頭との結びつきが強い「成長期」の毛に光を照射しないと、十分な脱毛効果を得ることができません。

毛周期に合わせて処理を行うには、2カ月に1回程度のペースで脱毛サロンに通うのがちょうど良いとされています。

体の部位によって毛周期に多少の違いはありますが、成長期の毛は全体の20%程度と言われています。

すべての成長期の毛に満遍なく光を照射するためには、100%÷20%=5回が必要です。そのため、5回程度照射を行うと、ムダ毛が減ってきたと実感できるというわけです。

回数 期間
1~2回 ~2カ月
3~6回 4カ月~10カ月
7~10回 1年~1目8カ月
11~15回 1年10カ月~2年4カ月
15~18回 2年4カ月~2年8カ月

ちなみに、脱毛が進んでくると、2カ月に1回よりももう少し間隔をあけて照射することを脱毛サロンから指示されるケースがあります。その場合は、サロンの指示に従うようにしましょう。

全身脱毛1回あたりにかかる時間

男性は女性より体が大きく、毛も1本1本が太くしっかりとしているため、女性に比べると処理に時間がかかります。

女性の場合、処理が早い脱毛サロンであれば45分、一般的には90分~120分のところが多いですが、男性の場合は上半身で90分、下半身で90分が目安となります。

さらに、顔脱毛でヒゲをデザインしていたり、Vゾーンの毛を好みの形に仕上げてもらったりする場合は、さらに30分ほど長めに見ておいた方が安心です。

全身脱毛の費用相場

人気の男性脱毛サロン「メンズキレイモ」で、「全身25カ所パックプラン」を選択した場合の料金を見てみます。

全身脱毛の回数 総費用 1回あたりの費用
4回 32万8320円 8万2080円
8回 54万4320円 6万8040円
12回 58万9680円 4万9140円
PREMIUM無制限 59万9940円 3万9996円 ※15回
3万3330円 ※18回

ちなみに、全国展開をしている男性脱毛サロン・RINX(リンクス)の場合、4回で40万4908円、8回で80万9815円の費用がかかります。

ただし、RINXは初回限定・ホームページ限定プランとして、各店舗につき15名まで、4回19万8000円、8回39万8000円で脱毛ができるキャンペーンを行っています。

その他の脱毛サロンの料金もリサーチしてみたところ、4回で30万円前後、8回で50万円前後が相場ということが分かりました。

ほんの少し毛量が減れば良いという人は4回パックでも良いですが、コストパフォーマンスはかなり悪いと言わざるを得ません。

予算的に可能であれば、12回で契約し、途中で満足できたら解約するという方法が一番お得と言えるでしょう。

全身脱毛を受ける際の準備

十数万~数十万円単位の高い料金を払って全身脱毛をする以上、最大限の効果を得たいですよね。

十分な効果を得るためには、事前の準備がとても大切です。

脱毛前の準備は2カ月前から始まっている

2カ月前:保湿をしっかりと行う

男性の場合、お風呂上りに保湿クリームなどを塗っている人は少ないかもしれません。しかし、脱毛を始めたら、ボディ&フェイスケアはしっかりと行うようにしましょう。

肌が乾燥していると、脱毛処理によって予想以上のダメージを負ってしまう恐れがあります。保湿を行う際は全身くまなく、お尻やデリケートゾーンも忘れずにケアすると良いでしょう。

2カ月前:日焼けに注意する

日焼けをすると肌が黒くなりますが、それは紫外線や日光を浴びてダメージを受けた肌の表面に、メラニン色素を含むメラノサイトが発生するからです。

メラノサイトが発生している肌に光を照射すると、肌の表面で光が熱エネルギーに変換されてしまい、やけどのリスクが高まります

脱毛サロンによっては処理を断られたり、マシンの出力を落として照射を行われたりする場合もあります。そうならないためにも、脱毛が完了するまでは日焼けをしないようにしっかりと予防する必要があるのです。

2日前~前日:自己処理のシェービングを行う

脱毛サロンで光脱毛を行う際には、光を照射する部位のムダ毛を先に処理しておく必要があります。

自己処理を行う時には、T字カミソリではなく、顔用電気シェーバー(フェイスシェーバー)を使うことをおすすめします。

顔用電気シェーバーは、通常のT字型電気シェーバーよりも小回りが利くのでVIOなどの処理もしやすく、刃が直接肌にあたらない設計になっているので、肌を傷つけるリスクも低いと言えます。

剃り残しがあると、追加でシェービング代が発生する脱毛サロンもあるため、自己処理のサポート体制も無料カウンセリングなどで確認しておくことが大切です。

当日に慌てて自己処理をすると剃り残しやケガのもとになってしまうので、予約の前日から2日前にはシェービングを完了させておきましょう。

当日:忘れ物や日焼け対策に注意

脱毛サロンへ行くときには、帽子などでしっかりと紫外線対策を行います。処理前はもちろんのこと、処理後もきちんと日焼け対策をすることが大切です。

また、会員証などを忘れると、本人確認が出来たとしても、脱毛を断られる場合があります。

さらに、脱毛後の肌はいつもより敏感になっているため、締め付けがきつい下着や洋服を着用すると、衣類との摩擦で肌トラブルを起こし、赤みや色素沈着の原因になります。そうならないためにも、ゆったりとした服装を心がけると安心です。

全身脱毛に関するQ&A

口コミなどでよく見かける全身脱毛の疑問や質問にお答えします。

Q:脱毛は痛いって本当か?どれくらいの痛みになるのか?

脱毛には、大なり小なり必ず痛みが伴います。しかし、痛みと言っても輪ゴムでパチンと弾いた程度のものなので、ほとんどの人は我慢をすることができます。

ちなみに、痛みが強く出やすい場所は、ヒゲ(鼻の下)・スネ・VIOだと言われています。

Q:鎮痛剤などをのんで脱毛しても良いのか?

絶対にやめましょう。鎮痛剤の成分が光に反応し、肌トラブルを引き起こす可能性が高まります。

どうしても痛みが我慢できない場合は、脱毛サロンではなく、医療脱毛クリニックを選択するという方法もあります。

医療脱毛クリニックには医師がいるため、希望すれば麻酔を使用して脱毛を行うことも可能です。

Q:脱毛サロンは永久脱毛になるのか?

永久脱毛とは、医療脱毛クリニックで行われる医療レーザー脱毛、もしくは電気針脱毛(ニードル脱毛)のことを指す言葉です。

脱毛サロンで行う光脱毛は、あくまでも毛の生えてくる力を弱めるものであり、処理を行ったからといって、二度と毛が生えてこないわけではありません。

脱毛サロンで全身脱毛を行う場合は、その点を理解しておく必要があります。

Q:未成年でも全身脱毛できるか?

脱毛サロンにもよりますが、未成年でも全身脱毛を行うことは可能です。

しかし、男性の場合は30歳前後にホルモンのバランスが変化する時期があります。その前に脱毛を行うと、ホルモンバランスの関係で再び毛が生えてくる可能性もあるので要注意です。

とはいえ、学割プランなど、若い世代向けのお得なキャンペーンを行っているサロンも多いため、脱毛に興味がある人はぜひ活用してみてください。

この記事のまとめ

男性が脱毛と聞くと、「脱毛は女性がするものなのでは?」「男性には必要ないのでは?」と思う人も多いですが、ムダ毛の量が多い男性こそ、脱毛を上手に活用することで、清潔感や好感度をアップすることができます。

最近は、男性専用の脱毛サロンなども増加傾向にあり、すね毛の量を減らしたり、デザインヒゲを作ったりする男性も増えてきました。

外見の印象を良くするだけでなく、VIOなどを清潔に保つためにも有益なメンズの全身脱毛。ぜひこの機会に、男性の皆さま方も検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
シュガー
シュガー
好奇心旺盛な20代前半の小娘です♡『つるはだ』のライターになってから脱毛に興味を持ち、現在は「恋肌」の18回コースで全身脱毛真っ最中!いろいろ体験しているからこそわかる、リアルな体験レポを書いています。