脇脱毛はなぜ痛いのか?痛みの原因と対策方法

公開日:2018/05/11 更新日:2019/03/22

ワキ脱毛をしてみたいけれど、痛みが気になってなかなか一歩が踏み出せない。そんな人も少なくありません。

一般的に、ワキ脱毛は他の部位に比べて痛みが強いと言われています。脱毛初心者には「まずはワキから」という方も多いため、痛みの程度は気になるところです。

そこで今回は、なぜワキ脱毛は痛みが強いのか、痛みの対策はどうすれば良いのかなどについて、詳しくご紹介します。

ワキ脱毛にチャレンジしたいうと考えている人はぜひともチェックしてくださいね。

そもそも、脱毛ってなぜ痛みがあるの?

脱毛には大きく分けて、サロンで行われる光脱毛と、クリニックで行われる医療レーザー脱毛の2種類があります。

いずれの方法も、毛の黒い色素(メラニン色素)に反応する特殊な光を照射し、光を熱エネルギーに変換して毛根にダメージを与え、毛が生える力を弱めることで脱毛を行います。

やけどをした時をイメージしていただくと分かりやすいですが、人間の体は熱を痛みとして感じるため、光が熱エネルギーに変換される際に痛みを覚えてしまうのです。これが、脱毛の痛みのメカニズムです。

メラニン色素が多いほど生まれる熱も大きくなるため、太い毛が生えている部位や、毛が濃い人ほど痛みが強くなります。痛みの感じ方には個人差があるため、毛が少ないからと言って痛みを感じないわけではありません。

痛みは辛いものですが、痛さ=効果の証とも言えるため、なかなか難しいところと言えます。

脇脱毛が他の部位よりも痛い原因と痛み対策方法

ワキはとてもデリケートな部位だから

普段あまり目にする機会のないワキですが、実はワキには毛細血管が集まっており、とてもデリケートな部位です。

そのため、腕や足などに比べて痛みも感じやすいとされています。また、人によっては痛みよりくすぐったさを強く感じてしまうケースもあるようです。

ワキに生えている毛は「性毛」だから

生まれたばかりの赤ちゃんや幼児、子供には、ワキに毛が生えていません。

というのも、ワキに生えている毛は、思春期を迎えて性ホルモンの働きが活発になると新たに生えてくる「性毛」だからです。

性毛は、ワキ毛のほかにVIOラインの毛もあります。これらの毛は腕や足など他の部位に生えている「無性毛」と区別されており、性毛は無性毛に比べると濃くて太い性質を持っています。

そのため、光脱毛や医療レーザー脱毛の光にも反応しやすく、大きな熱が生じる分、痛みも感じやすいと言えます。

黒ずみや肌荒れなど肌トラブルが多い部位だから

ワキはカミソリや毛抜きで自己処理をしている人が多い部位でもあります。もともと皮膚の薄いデリケートな場所ということもあり、黒ずみや肌荒れなどの肌トラブルを抱えている方も少なくありません。

黒ずみの原因はメラニン色素であるため、光を照射したときに、毛根ではなく皮膚の黒ずみに熱反応が起きてしまい、痛みを生じるケースが多くあります。

脇脱毛の痛み対策は?

原因をしっかりと把握できたら、今度は脇脱毛の痛みに対しての対策をお伝えしていきます。

保湿をしっかり行い肌トラブルを解消

前述の通り、肌に黒ずみなどの色素沈着があると、光を照射した時に肌の表面でメラニン色素が反応してしまい、熱が生じて痛みの原因となります。

特にワキの毛は、お風呂に入った時にカミソリで簡単に剃ったり、毛抜きで抜いたりした後、そのままアフターケアもせず放置している人が少なくありません。そういった間違った自己処理状態が続くと、肌が黒ずんだり、炎症を起こしたりするリスクが増してしまいます。

色素沈着を防ぐためには、何よりも保湿が大切です。カミソリや毛抜きによる自己処理で肌トラブルを抱えている方は、今からでもしっかりと保湿をするように心がけてみてください。すでに出来てしまった黒ずみも、保湿を続けることで改善できる可能性があります。

セラミドなどが含まれている「ETVOS」などの保湿化粧品などを使うのがおすすめです。

生理前後の照射は避ける

生理前や生理後になると、ニキビなどの肌荒れを起こしやすいという人は珍しくありません。これは、生理周期によるホルモンバランスの乱れが原因です。

個人差はありますが、生理前後はホルモンのバランスが崩れ、普段より肌がデリケートな状態になります。そのような状態で光を照射すると、いつもより痛みを感じやすくなったり、肌荒れを起こしたりする可能性が高くなります。

なかでも、ワキはもともと敏感な部位です。普段から脱毛の際に痛みを感じやすい方は、さらにその感覚が増大するケースも少なくないようです。

できるだけ痛みを感じずに、安全にワキの脱毛をしたいという方は、生理前後の処理は避けた方が良いでしょう。

生活リズムを整える

ワキの脱毛と生活リズム、一見まったく関係のなさそうな2つの事柄ですが、実際には無関係ではありません。生活リズムを整えることも大切です。

夜更かしや睡眠不足によって生活リズムが乱れると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。先述の通り、ホルモンバランスが崩れると、普段より肌がデリケートな状態になり、痛みを感じやすくなります。

そして、ホルモンバランスの崩れは自律神経の働きも狂わせてしまいます。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの神経から成る神経です。活動している時・緊張している時・ストレスを感じている時は交感神経が、休息している時・眠っている時・リラックスしている時は副交感神経が優位になります。

通常は、2つの神経がバランス良く作用することで、私たちの体は健康な状態を保っています。しかし、ホルモンバランスの崩れによって自律神経の働きが狂うと、必要以上に交感神経が活発になるため、痛みを感じやすくなってしまうのです。

夜更かしや睡眠不足など不規則な生活を送っている方は、しっかりと改善するようにしましょう。

カフェインは取らないようにする

コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物もワキの脱毛をする際には控えた方が良いとされています。

仕事中などに眠気を感じた際、眠気覚ましにコーヒーや紅茶を飲むことがあるように、カフェインには交感神経を刺激して、体を興奮させる作用があります。

1つ前の項でご紹介したように、交感神経には「痛みを感じやすくする」という働きがあるため、脱毛処理を受ける前にカフェインを摂取してしまうと、その分、痛みを強く感じてしまう恐れがあるのです。

逆に、副交感神経が優位に働いていると、体はリラックスし痛みを感じにくくなります。

光脱毛や医療レーザー脱毛を受ける際は、照射前日からカフェインを含む飲み物・食べ物の摂取は控え、ルイボスティーや麦茶など、ノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。リラックス効果のあるハーブティーなどもオススメです。

痛いと伝え、照射のパワーを下げてもらう

上記のような方法を試してみても、どうしても痛みが強くて我慢ができないと感じる場合は、スタッフに相談をして照射パワーを下げてもらうのも1つの方法です。

具体的な対応はサロンによって異なりますが、痛みが原因で処理を続けるのが難しいと伝えれば、ある程度の毛量になるまで照射パワーを調節してくれるケースが多いでしょう。

ただし、照射パワーを下げるということは、それだけ脱毛効果も薄れるということになります。通常に比べて脱毛完了までに時間がかかったり、思うような効果が得られなかったりする可能性もあるという点は、あらかじめ理解しておきましょう。

痛み対策に関しての詳細は【光脱毛と医療レーザー脱毛の痛み調査&軽減方法】を参照してください。

毛量が減れば痛みは軽減されていく

脱毛を始めたばかりの頃は痛みが強いかもしれませんが、徐々に毛量が減っていけば、痛みも軽減されていきます。

また、一般的なサロンやクリニックでは、光を照射する時間は5分程度なので、痛みを感じたとしてもあっという間に終了します。

インターネット上の口コミ評価などをリサーチしてみても、ワキの脱毛が痛くて断念したという人は見当たらないため、基本的には我慢できない痛みではないと考えて良いでしょう。

実は脱毛方法でも痛みは違う

脱毛方法には脱毛サロンで光を照射する「光脱毛」、医療脱毛クリニックでレーザーを照射する「医療レーザー脱毛」、電気鍼で毛穴に一つひとつアプローチする「ニードル脱毛」、ワックス剤を塗って剥がす「ブラジリアンワックス脱毛」などがあります。

それぞれの種類に関して、詳しく解説していきます。

サロンでの光脱毛には種類がある

光脱毛にはIPL脱毛・SSC脱毛・SHR脱毛という3つの種類があり、左から順番に痛みが強いと言われています。ムダ毛を処理する方法としては、脱毛したい部分に光を照射していくのでほぼ同じです。

痛みに弱い人にはSHR脱毛がオススメです。

SHR脱毛はムダ毛のメラニン色素を利用して毛根にダメージを与えるのではなく、毛包内の毛の生える組織「バルジ領域」を蓄熱させダメージを与える方法で脱毛を促します。そのため、照射時の痛みはほとんどありません

ただし、SHR脱毛を行っているサロンはあまり多くないのがデメリットです。主な有名サロンのなかでは、ストラッシュが該当します。

ちなみに、キレイモ・銀座カラーはIPL脱毛、ミュゼ・脱毛ラボはSSC脱毛を行っています。

光脱毛の種類に関しての詳しい内容は【IPL・SSC・SHRなど種類別の効果と違いを徹底解説】の記事を参照してください。

医療レーザーにもレーザーの種類がある

医療レーザー脱毛にも、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・YAGレーザーの3つの種類があります。

一般的なクリニックで扱われているのはアレキサンドライトレーザーですが、痛みが一番少ないと言われているのはダイオードレーザーです。反対に、YAGレーザーは波長が長く、最も痛みが強いとされています。

そのため、痛みが気になる人は、ダイオードレーザーを導入しているクリニックや、レーザーの種類が多いクリニックを選ぶと良いでしょう。以下に、オススメのクリニックをご紹介します。

◎医療レーザー脱毛が受けられるオススメのクリニック

クリニック名 レーザーの種類 クリニックの特徴
レジーナクリニック ・アレキサンドライトレーザー
・アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、YAGレーザーの混合レーザー
・最短8カ月で全身脱毛が完了
・最新の脱毛機を導入
・完全予約&個室制
・平日21時まで診療OK
アリシアクリニック ・ダイオードレーザー ・医療脱毛経験者が選ぶ「価格・仕上がり満足度No.1」のクリニック
・全部位に脱毛し放題のコースあり
リゼクリニック ・ダイオードレーザー
・YAGレーザー
・3種類の脱毛機を導入
・肌トラブル完全無料保証
・痛みの軽減をとことん追求
・予約キャンセル料、剃毛料なし
トイトイトイクリニック ・ダイオードレーザー ・通いやすい保証やサービスが充実
・キャンペーン内容が豊富
湘南美容クリニック ・アレキサンドライトレーザー ・医療脱毛症例200万件以上の実績

脱毛の中で最高に痛いニードル脱毛

光脱毛や医療レーザー脱毛が普及する以前は、一般的な脱毛方法として浸透していたのがニードル脱毛です。

ニードル脱毛とは、毛穴に針を差し込んで電流を流し、毛根を直接破壊する脱毛方法です。毛の1本1本にアプローチして確実に毛根にダメージを与えるため、毛の再生率が低く、医療レーザー脱毛と並ぶ「永久脱毛」と呼ばれています。

ただし、ニードル脱毛は数ある脱毛のなかでも、最高に痛い方法の1つとして知られています。もっとも毛穴に針を差し込んで電流を流すのですから、痛くないわけはありませんよね。

ニードル脱毛を実際に体験した方の感想を見ると、「すごく痛くて熱い!処理の間はずっと体に力が入り、息も止めて我慢した」「握りこぶしに力が入るぐらいの痛み」など、やはりかなり痛そうなコメントが目立ちます。

それでも、もう二度とムダ毛が生えてこないのならどんなに痛くても我慢できると、ニードル脱毛にチャレンジする方は少なくありません。

しかし、すべてのケースで永久脱毛できるわけではなく、実際には2割程度の方が、処理の後にムダ毛が再発生する可能性があるとされています。

一瞬の痛みでつるつるになるブラジリアンワックス

ブラジリアンワックスは、砂糖やはちみつ、水などから作られたワックスを脱毛したい部位に塗り、それを剥がすことでムダ毛を処理するという、原始的な脱毛方法です。人気海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で話題になり、近年はブラジリアンワックスサロンが急激に増加しています。

欧米では一般的なアンダーヘアの脱毛方法として知られており、本来はVIOの脱毛に用いられる方法ですが、いまはワックス脱毛全般のことをブラジリアンワックスと呼ぶことも多いようです。

ワックスを剥がすことでムダ毛を処理するというと、相当な痛みを伴うようなイメージがありますが、専門のサロンであれば毛の流れに沿って剥がしてくれるため、我慢できないほどの痛みが生じる心配はありません。

しかし、自己処理を行う場合は、誤って皮膚まで剥がしてしまう危険もあるため、オススメはしません。

プロの手によるきちんとした処理を受ければ、脱毛だけでなく、表面の角質を剥がすことで黒ずみが解消したり、肌がつるつるになったりする効果も期待できます。

年齢によっても痛みに差があり、若い子ほど痛くない

一般的な光脱毛や医療レーザー脱毛の場合、痛みの度合いは肌内部の水分量に比例するとも言われています。というのも、光を照射したときに、肌内部の水分量が多い方が、光を和らげてクッションの役割を果たしてくれるからです。

そのため、肌内部の水分量が多い年齢の若い人ほど、痛みを感じにくいとされています。30代や40代以降の方に比べて、高校生や大学生、20代前半の若者の方が、脱毛時の痛みをあまり感じない傾向にあるようです。


参照:ビューティサロンbisebiseのブログより

とはいえ、30代や40代以降であっても、日頃から肌の保湿をしっかりと行っていれば、乾燥を防ぐことは可能です。ワキは、イメージ的にはどちらかというと湿り気の多い場所と思われがちですが、デリケートな部位だけに、ケアを怠ると知らない間に乾燥しているケースも少なくありません。

脱毛を考えているのであれば、顔などの見える場所だけでなく、ワキの保湿も小まめに行うようにしましょう。

この記事のまとめ

腕や足などに比べると、脱毛時に痛みを感じやすいワキ。もともとデリケートな部位であるというだけでなく、生えている毛の種類なども痛みの一因になっているということが、お分かりいただけましたでしょうか。

たしかにワキは、対処を誤ると痛みを感じやすい部位ですが、光の種類や処理方法などをちゃんと選べば、我慢できないほどの痛みを感じる心配はありません。近年は、最新の機器を使い、無痛に近い方法で脱毛を行っているサロンやクリニックも増えてきています。

自分で脇脱毛の痛みを少しでも軽減できる対策もあります。上記で紹介した内容を参考にして、痛くない脇脱毛を行なってください。

この記事を書いた人
bythos
bythos
ライター歴15年。美容グッズや健康食品から、医療・美容関連などのライティングはお任せ。脱毛に関しても、脱毛サロンから医療脱毛まで幅広く網羅し、初めての人にも読みやすい記事を心掛けています。