脱毛は生理でもできる？できない？脱毛サロン・医療脱毛の対応も徹底調査

生理中の脱毛の可否

VIO以外ならほぼ可能です

結論から言ってしまえば、脱毛を受け付けてくれる脱毛サロンや医療脱毛クリニックが多いです。ただし、基本的にはできるけれどもおすすめしないというスタンスになります。

また、生理中に脱毛を受け付けてくれる脱毛サロンや医療脱毛クリニックでも、当日の照射ではVIOや、VIO+ヒップの脱毛ができないとしています。

なぜ生理中の脱毛をおすすめしないのかに関しては、【生理中の脱毛を避けたほうがよい理由とは】の項目で詳しく説明します。

生理中でもVIO以外の脱毛OKな脱毛サロン・医療脱毛クリニック

生理になってしまった場合の、各脱毛サロンと医療脱毛クリニックの対応を分かりやすく表にしてみました。
◎脱毛サロンの生理時の可・不可対応一覧

※上記の対応は、回数制パックプランの場合です
※キレイモの月額制では生理中の脱毛対応は不可になります

各脱毛サロンの対応を見ても、VIOやヒップの脱毛以外はほぼできるとしています。しかし、NGとしている脱毛サロンもあるので、生理が不順という人は、OKの脱毛サロンを選んだほうが安心です。

◎医療脱毛クリニックの生理時の可・不可対応一覧

医療脱毛クリニックの場合、基本的にVIO以外は施術OKです。

生理日に脱毛が可能な場合も条件あり

脱毛サロンや医療脱毛クリニックで、VIO以外の脱毛が可能としている場合でも、以下の条件をクリアしていない場合には、照射を断られる可能性が高いです。

・生理痛の薬を飲んでいない（予約時間から遡って24時間以内）
・肌状態が安定している（肌荒れしていない）
・体調が良い（微熱や痛みなど出ていない）

生理痛の薬（鎮痛剤）を飲んでしまうと、種類によっては色素沈着のリスクが増したり、光に敏感に反応してしまったりと、副作用があるからです。

肌状態の悪い時に、さらに脱毛の光やレーザーを照射してしまうと、色素沈着やヤケド、肌の乾燥の原因になってしまいます。

また上記のほか、施術を受ける際にはナプキンよりもタンポンを使用する方が良いでしょう。照射時の痛みで出血量が多くなってしまったり、ふとももなどの脱毛を行う場合には紙ショーツに履き替えるため、ナプキンではしっかりと経血を受けられなかったりする可能性があります。

生理中の脱毛を避けたほうがよい理由

感染症を防ぐため

例えば全身脱毛の場合、ガウンや紙ショーツなどに着替えることになります。先ほども少しお伝えしましたが、紙ショーツには伸縮性がないため、体勢を変えているうちにナプキンがずれてしまったり、伝い漏れしてしまったりと、ベッドや機械が経血で汚れてしまう可能性が高いです。

脱毛サロンや医療脱毛クリニックで照射をする場合、毎回ベッドシーツやガウンなどを使い捨ててはいるのですが、使い捨てができない施術ルーム内のベッドや機械、スタッフの手に意図せず経血が付いてしまうと、そこから病気や感染症を引き起こす危険性が出てきてしまいます。

出血量にもよりますが、リスクを少なくするためにも避けたほうが無難です。

痛みや肌荒れが強く出やすくなる

生理周期により、女性の体内のホルモンバランスは常に変化しています。
参考：ユニ・チャーム株式会社

生理中はホルモンバランスが不安定になります。特に卵胞ホルモンと呼ばれる「エストロゲン」と黄体ホルモンと呼ばれる「プロゲステロン」は、生理周期により分泌量が激しく変化します。

上の図を見ると、排卵期を過ぎたあたりで「エストロゲン」の分泌量が減少し、「プロゲステロン」の分泌量が増えて、ホルモンバランスが逆転してしまいます。

すると、皮脂の分泌が盛んになり、刺激から肌を守る役割をしていた「抗菌ペプチド」まで減少させてしまうため、肌のバリア機能は低下し、生理前から生理中は特に肌トラブルを起こしやすくなります。

また、肌が敏感になっているため、いつも以上に痛みを感じてしまう人も多いのです。

脱毛効果が下がる可能性がある

上記でホルモンバランスの話をしましたが、ホルモンバランスの乱れはムダ毛にも影響します。

生理時期は毛が太くなる人もいれば、細くなる人もいます。また、毛周期のサイクルが乱れることもあり、効果的な脱毛が行えない場合もあります。

そのため、脱毛後に「今回は抜けが悪いな…」「全然ムダ毛が減らない！スタッフの施術ミス？」と感じる人も少なくありません。

人気脱毛サロンでやっと予約ができた場合や、仕事やプライベートの関係でどうしてもこの日しか空きがないという場合には、無理をしても脱毛をしたいという気持ちはわかります。

しかし、無理をして照射を受けても、肌トラブルや体調不良になってしまったのでは台無しです。無理をせず、できることなら生理の終わる日に予約を取り直すことをおすすめします。

キャンセル時の脱毛サロンと医療脱毛クリニックの対応

やむなくキャンセルをする場合の、脱毛サロンやクリニックの対応を分かりやすく表にしてみました。

脱毛サロンのキャンセル対応

各脱毛サロンの対応として、基本的に予約日前日の営業時間内に連絡をすればペナルティが発生しません。

１回分消化扱いになると、１万5000円から２万円近く損をすることになります。現金か１回消化かを選べる場合には、現金で支払った方がかなりお得ですのでお気をつけください。

クリニックのキャンセル対応

医療脱毛クリニックの場合も、脱毛サロンとほぼ同じく前日の営業日内に連絡を入れればペナルティは発生しません。当日のキャンセルの場合、１回分の消化扱いになります。

ただし、リゼクリニックだけは当日キャンセルでもペナルティが発生しません。生理不順の人はリゼクリニックを選んでおくと安心です。

いきなりキャンセルしないよう生理日を予測

生理周期はちょっとしたことで崩れます。生理に振り回されずに脱毛を行うためには、どうしたら良いのでしょうか？

「つるはだ」では、基礎体温を付けることをおすすめします！

基礎体温とは、女性の体内で起こっている目に見えない変化を知ることができるものです。

先ほど、「生理中の脱毛を避けたほうが良い理由」の項目でお話したとおり、女性は卵胞ホルモン（エストロゲン）と黄体ホルモン（プロゲステロン）の２種類のホルモンの影響を大きく受けます。

この２つのホルモンは、一定の周期で分泌量が多くなったり少なくなったりします。この周期的な変化が、月経周期をつくり、月経が起こります。排卵が起こると黄体ホルモンが分泌されますが、黄体ホルモンには体温を上げる作用があるため、基礎体温のグラフに変化が出るのです。

生理から排卵日までの低温期と、最も体温が下がる日、排卵日以降の高温期がきれいに分かれることが見ていただけるでしょうか。必ずしも最も体温が下がった日に排卵するわけではありませんが、この付近で排卵します。

排卵が起きると高温期が14日間続き、黄体ホルモンの寿命が終わると体温が下がるので、生理がやってきます。

毎月基礎体温をつけていけば、自分の生理周期がつかめてきます。生理不順の人でも、生理が来る日程を予測することができやすくなるため、脱毛の予約やキャンセルも予想しやすくなるのです。

基礎体温の計り方

基礎体温は起きてすぐ、体を動かす前に計る必要があります。正しい計り方をしないと、せっかくの記録も有効活用できませんので、しっかりと覚えてください。

体温計は、面倒でも婦人体温計を用意してください。一般的な体温計は小数点以下１桁までしか計れないので、正確な数値が出ません。

また、記録はグラフにして管理してください。最近では基礎体温を入力するとグラフ化してくれるアプリもあるので、ぜひ活用してください。

１：目覚めてすぐ計る
基礎体温を計るのは「朝目が覚めてすぐ」の状態がベストです。決して起き上がったりしてはいけません。枕元に体温計を用意し、必ず起き上がる前に計測してください。

２：口の中で計る
基礎体温を計る婦人体温計は、脇の下ではなく口の中にいれて計ります。この時、舌の上ではなく、舌の下に体温計を入れ、口を閉じた状態で計ってください。

おまけ｜ネットのうわさ「脱毛をすると生理が遅れる」を検証

ネットを見ると、脱毛サロンの光脱毛や医療脱毛クリニックの医療レーザー脱毛を受けると生理不順になってしまう…という口コミを何度も目にしました。

しかし、これは医学的に立証されている話ではなく、事実無根です。光やレーザーを照射することで、生理に影響を与えることは考えられません。

なぜなら、脱毛はメラニン色素（毛の黒い色素）に光を反応させ毛根にダメージを与えるものであり、VIOに照射したとしても、ホルモンや子宮内部にまで影響することはありません。

脱毛してから生理が遅れるようになったという場合には、原因は他のところにあると考えられます。女性の体内のホルモンバランスは、簡単に崩れてしまうデリケートなものです。

生理不順が長く続くようであれば、別の病気が心配されますので、念のため婦人科の病院で診てもらうようにしてください。

この記事のまとめ